心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイトHOME » 冠攣縮性狭心症のすべて » 冠攣縮性狭心症の発作が起こるタイミング

何らかの動作をしている時に、突然胸の痛みが走る症状。一般的には、そのようなイメージのある狭心症ですが、冠攣縮性狭心症はその逆。就寝中や横になっている時など、体を安静にしている時に頻発する狭心症が冠攣縮性狭心症です。ここでは、日本人に多いとされる冠攣縮性狭心症の発作のタイミング、発作を誘発する要因などについて詳しく解説します。

発作が起こりやすい季節やタイミング

広い目で見れば、冠攣縮性狭心症は、季節や時間帯を問わずいつでも発症する恐れがある発作です。ただし、多くの症例の場合、季節や時間帯、特に時間帯には共通の特徴があります。

深夜から早朝にかけて発症しやすい

冠攣縮性狭心症が発症する時間帯は、多くの場合、深夜から早朝にかけての就寝中です。特に、目覚めの直前の朝方に発作が起こる例が頻発しています。

逆に、日中の体を動かしている時に冠攣縮性狭心症が起こる例は、ほとんどありません。日中に起こる発作の原因の大半は、労作性狭心症です。

なお、冠攣縮性狭心症と労作性狭心症とを併発している患者は少なくありません。そのような患者においては、24時間いつでも発作が起こりうるという認識のもと、常に硝酸剤などの薬を携帯しておくようにしましょう。

安静にしている時に発症しやすい

上記の通り、冠攣縮性狭心症は主に就寝中に頻発する発作。すでに目覚めていたとしても、目覚めから間もないタイミングで、なおかつ、まだ体を十分に動かしていないタイミングで発症する傾向があります。

目覚めた直後、パジャマのままソファに座り、テレビのスイッチを入れる時などに発作が起こる人もいるようです。冠攣縮性狭心症は、就寝中に限らず、安静時に起こりやすい発作と考えましょう。

寒い季節に発症しやすい

冠攣縮性狭心症に限らず、他のタイプの狭心症であったとしても、寒い季節に多く発症する傾向があります。厳密に言えば、単に寒い季節だからと言って発作が起こる訳ではありません。冷気に体を晒した時に発作が起こる恐れがある、ということです。

具体的には、たとえば次のようなタイミングで発作が起こりやすくなります。

  • 暖かい部屋から寒いトイレに移動した時
  • 暖かい屋内から寒い屋外に移動した時
  • 屋外で冷気に晒され続けた時、など

特に寒冷地にお住まいの患者は、部屋と部屋との温度差をなるべくなくす仕様にするなど、室温に対する意識を高く持つようにしましょう。

発作の誘因となりうる直前の行動

冠攣縮性狭心症の発作が生じやすいタイミングは、就寝中、安静時、冷気に晒された時など。これらタイミングに以下のような条件が加わると、一層、発作の発症可能性が高まります。

前夜の飲酒

飲酒をしていない翌朝に比べると、飲酒をした翌朝のほうが冠攣縮性狭心症を起こしやすいことが広く知られています。病院では、冠攣縮性狭心症を予防するために節酒指導を行ないますが、飲酒量が減らない患者に対しては禁酒指導を行なうこともあるほどです。

飲酒が冠攣縮性狭心症を引き起こす大きな要因は、一時的なマグネシウム不足。マグネシウムは、血管の機能維持において非常に重要な役割を有するため、不足すると急性心筋梗塞など血管系の発作を誘発することがあります。現に、極端な食事制限ダイエットによるマグネシウム不足が心筋梗塞を誘発することは、広く知られています。

アルコールには、マグネシウムを排尿とともに体外へ排出させる働きがあります。よって、たとえ食事を通じてマグネシウムを十分な量だけ摂取していても、深酒をした結果、体内はマグネシウム欠乏症に陥ってしまう恐れがあるでしょう。

冠攣縮性狭心症の発作を起こした患者においては、一般に比べてマグネシウムの体内濃度が低いという報告もあります。

仕事などによる強いストレス

仕事などで強いストレスを受けた当日や翌朝は、冠攣縮性狭心症を起こすリスクが高まると言われています。ストレスを抱えて脳が興奮している時でも、あるいは、職場から帰宅してストレスから解放された時でも、同様に冠攣縮性狭心症の発作リスクが高まるとされている点に注意しなければなりません。

人の自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。これらのうち交感神経は、まさにストレスを受けた時などに活発化する自律神経。興奮を司る神経とも言われています。

逆に副交感神経は、リラックスしている時や安心している時に活発化する自律神経。職場で強いストレスを受けたのち、帰宅して気持ちが落ち着き始めた頃には、副交感神経が活発化します。

冠攣縮性狭心症は、交感神経・副交感神経のバランスが乱れた時に発症しやすいことが分かっています。よって極端にどちらかに偏った瞬間は、冠攣縮性狭心症を起こしやすくなるでしょう。

もちろんストレスを解消することは大事なのですが、それ以前に、ストレスを受けないための工夫をする必要があります。

【参考:ストレスは血管の老化を著しく早める】

ベトナム戦争で戦死した18~22歳までの若いアメリカ兵について、解剖による血管状態が調査が行なわれました。調査の結果、全体の17%において、血管年齢が40歳以上ということが判明。死と隣り合わせる極限的なストレスが血管年齢の老化を早めた、と結論付けられました。戦場ほどではないものの、現代の職場環境においてもストレスは付きもの。血管年齢の老化を防ぐためにも、なるべくストレスを受けない生活を送るよう考えてみましょう。

青魚に含まれるEPAから
冠攣縮の抑制に効果的な成分を抽出

冠攣縮性狭心症の発作を起こしたとしても、適切な薬を服用すれば、数分程度で発作は治まります。しかしながら、この治療法は言わば対症療法。発作の再発を予防する薬ではありません。加えて低血圧を招くなど、いくつかの副作用も問題点として指摘されていました。

冠攣縮性狭心症の発作に対しては、対症療法ではなく予防療法が大事。副作用のない効果的な予防薬の誕生が、長く期待されていました。

2003年3月12日、マスコミ各社は「冠攣縮性狭心症の予防薬・特効薬を発見」という旨の記事を一斉に配信。青魚などの脂分に多く含まれるEPAに、冠攣縮性狭心症の予防・抑制効果があることが発見された、と大々的に報じました。

発見したのは、山口大学の小林誠教授らの研究グループ。従来の薬とは異なり、健常な血管に作用を及ぼすことなく、攣縮を起こす異常血管にのみ作用を及ぼすというEPAを発見しました。

EPAは、ドラッグストア等のサプリメントコーナーで一般的に目にする成分。しかしながら、これら一般的なサプリメントとは異なり、小林教授らが発見したEPAは、冠攣縮狭心症に作用をもたらす特殊な製法によって開発されたもの。繊細な分子構造を壊すことなく、高濃度で「小林式EPA」を抽出することに成功しました。

「小林式EPA」は、冠攣縮性狭心症の予防薬・治療薬として、医学会では広く注目されています。

注目の成分「小林式EPA」開発の経緯やメカニズム、また、唯一「小林式EPA」が配合されている商品の説明は以下のサイトで確認してください。

 

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