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冠攣縮性狭心症の予後を予測するバイオマーカー

2017年11月、東北大学大学院医学系研究科が、「冠攣縮性狭心症患者の長期予後を予測するバイオマーカー」を、世界で初めて開発したと発表しました。

冠攣縮性狭心症とは

そもそも「冠攣縮性狭心症」とは、血液が心臓へ栄養や酸素を運ぶ際の通り道である「冠動脈」が痙攣(けいれん)することで、通路としての幅が狭くなってしまい、結果的に狭心症の症状が現れる病気です。 冠攣縮性狭心症に関しては、血管を広げる作用を持つ「血管拡張薬」を内服することが主な治療になります。しかし、冠攣縮性狭心症患者のおよそ10%においては完治が難しいとされ、症状が落ち着いた後も、狭心症が再発したり心筋梗塞を起こしたりと、突然死のリスクと付き合っていかなければなりません。

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冠攣縮性狭心症の予後
を予測するためのバイオマーカー

冠攣縮性狭心症は、狭心症だけでなく、急性冠症候群や重症不整脈などといった、命に関わる心疾患の多くに関連している病気です。 冠攣縮性狭心症患者の予後についての研究は、1980年代から世界中で行われてきましたが、冠攣縮性狭心症患者の長期的な予後を予測可能なバイオマーカーは、長らく発見されていませんでした。 そこで研究グループは、2011年12月から2014年5月までの期間中に、174名の冠攣縮性狭心症患者において状態を測定し、その経過観察を行いました。 するとその結果、冠攣縮性狭心症の患者と、そうでない患者の間で「末梢血白血球Rhoキナーゼ」の活性度に明確な違いが認められたのです。そしてさらに、Rhoキナーゼ活性の度合いが高い患者と、低い患者では、高い患者の方がより心臓死のリスクが高いことも突き止められました。 完治が難しいからこそ、バイオマーカーの確立は、多くの冠攣縮性狭心症患者にとっての大きなサポートとして期待されています。

参照元::二瓶太郎、高橋潤ら, "冠攣縮性狭心症患者の長期予後を予測するバイオマーカーを世界で初めて開発-難治性冠攣縮性狭心症患者の判別へ期待-", :European Heart Journal. 2017
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20171121_02web.pdf

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