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前兆症状を伴わない心筋梗塞

突然の不調

何の前兆もない無症状の心筋梗塞で命を落とすことがあります。このタイプの心筋梗塞のことを、無症候性心筋梗塞と言います。ここでは無症候性心筋梗塞の原因や特徴、対策などについてまとめました。

 

無症候性心筋梗塞とは

無症候性心筋梗塞とは、痛みをほとんど自覚せずに発症する心筋梗塞のこと。通常は激しい痛みを伴うのが心筋梗塞ですが、無症候性心筋梗塞の場合は痛みを伴わないため、自分自身の体調の急変に気付きません。もちろん前兆を自覚することもないので、結果、突然死に至ってしまうケースが多く見られます。

 

無症候性心筋梗塞がよく見られるのは、糖尿病の患者です。糖尿病が進行すると抹消動脈に狭窄が起こり、神経機能が損なわれることがあります。しかしながら糖尿病には強い自覚症状がないため、自身が糖尿病を進行させていることに気付かない方もいます。
糖尿病は動脈硬化を招く大きな要因であり、動脈硬化は心筋梗塞を招く大きな要因です。よって糖尿病が進行して神経機能が侵されていたならば、ある日突然、何の前兆もなく痛みのない心筋梗塞に襲われたとしても、何ら不思議なことではありません。

無症候性の心筋虚血に見られる3つのタイプ

1984年の米国心臓病学会において、ニューヨーク州立大学のコーン博士は無症候性の心筋虚血におけう3つのタイプを発表しました。コーン博士はそれぞれをⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型に分類し、次のように説明しています。

Ⅰ型
狭心症や心筋梗塞の既往歴がない健康な人が、何の前兆もなく突如として無症候性心筋梗塞に至り、突然死するタイプ。

 

Ⅱ型
心筋梗塞の既往歴があるものの、治療によって軽症患者のレベルまで回復。しかしながら、やはり前兆もなく無症候性の何らかの心筋虚血症状を発症するタイプ。

 

Ⅲ型
狭心症を患う患者において、痛みを伴う発作と無症候性の発作とを両方持つタイプ。なお狭心症の発作のうち、痛みを伴うものは全体の20%に過ぎず、残り80%は無症候性という報告もあります。

 

Ⅰ型は命に直結する症状ですが、Ⅱ型、Ⅲ型も心筋梗塞へと移行するリスクが高いことが多くの研究から判明しています。

心臓ドックによる定期診断を

以下に該当する方は、無症候性心筋梗塞による突然死のリスクを抱えている可能性があります。

 

・すでに心臓病を有する人

 

・虚血性心疾患の危険因子を持っている人(高コレステロール、遺伝因子など)

 

・几帳面かつ負けず嫌いな性格の人

 

・呼吸器系・循環器系に何らかの症状を有する人

 

・健康診断で心臓に異常を指摘された人(心肥大、不整脈、心臓の雑音等)

 

無痛性の心筋虚血を持つ人は、いつ何時、無症候性心筋梗塞へと発展するか分かりません。痛みに気付かなければ、自身に緊急事態が訪れたことを自覚できないため、そのまま失神して突然死へと至る可能性があります。 上記に該当する方には、定期的に心臓ドックによる診断を受けることを推奨します。

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