心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイト » 心筋梗塞・狭心症の前兆症状 » 心筋梗塞・狭心症の前兆段階で無意識にとる動作とは?

心筋梗塞や狭心症といえば、何の前触れもなく、突如として発作が起こるというイメージがあります。確かに、これらの発作は突然起こるものなのですが、よく振り返ってみると、発作の前に何らかの前兆が見られることもしばしば。そして、それらの前兆は、無意識に行っていた何気ない動作であることもあります。ここでは、心筋梗塞・狭心症の前兆に対し、人が無意識でとりがちな動作について詳しく解説します。家族全員で共有しておくべき知識です。

心筋梗塞の前兆として見られる無意識の行動

心筋梗塞や狭心症の前兆と言われている症状には、実に様々なものがあります。それらの中でも、多く見られる前兆が、胸の違和感や左肩の凝りなど。これら前兆に対し、人は無意識に何らかの抵抗動作をとることがあります。

胸をさする

心筋梗塞や狭心症の発作の前兆として、特に多いのが胸の違和感。痛みと言えるほどの違和感ではありません。人により「圧迫されている感じ」「何だか嫌な感じ」など、様々な感じ方があるようです。

共通しているのは、普段とは異なる不思議な感じが胸に生じていること。この違和感に対して、人は無意識で「胸をさする」「胸に手をあてる」「胸を軽くたたく」などの動作をとることがあります。

この動作は、人間だけではなく多くの動物に見られる現象。違和感のある部分に手をあてると症状が和らぐため、動物は無意識でこのような動作を行うと言われています。

動作が遅くなる

胸の違和感から少し進み、心筋梗塞・狭心症の前兆として胸の痛みを覚える人もいます。痛みと言っても、この段階ではまだ「なんとなく痛い」「ときどき痛い」といった程度です。

激痛ではないにしても、胸に痛みを感じることは気持ちの良いものではありません。往々にして動いているときに胸の痛みが生じるため、痛みを避けるために、は無意識で動作がゆっくりになる人も見られます。

左肩や首に手をあてる

心筋梗塞や狭心症の前兆として、左肩や首の凝りなどが見られることも少なくありません。左肩や首の神経は心臓の神経に隣接しているため、心臓に生じた違和感が左肩や首に伝わることがあるからです。

これら症状に対し、人は無意識で症状のある部分に手をあてることがあります。胸の違和感が生じたときに胸に手をあてるケースと同じです。あるいは一般的な肩凝りと誤認し、自らの右手で左肩をもみほぐす、といった動作を見せることもあります。

以上のような動作が、本人の日ごろからのクセであれば問題はないかも知れません。しかし、普段そのようなクセがないにも関わらず、こういった動作が増えた場合には要注意。あくまでも本人は、これらの動作を無意識で行っていることが多いため、家族など周囲の人が変化に気付くことが大切です。

心筋梗塞の前兆の種類を知っておくことが大事

人は、何らかの刺激に対する反応の仕方において、人それぞれのパターンやクセがあります。たとえば胸に違和感が生じた場合、かならずしも全ての人が胸に手をあてるわけではないでしょう。中には胸の違和感を解消するため、背伸びをする人がいるかも知れません。すなわち、心筋梗塞や狭心症の前兆に対し、かならずしも全ての人が上記の通りに行動するとは限らないということです。

そこで、まずは心筋梗塞や狭心症によく見られる前兆の種類を知ってきましょう。そのうえで、これら前兆に対し自分自身がどのような反応をとりがちになるか、よくイメージしておくことが大切です。

胸の違和感

上で説明した通り「胸が圧迫されている感じ」「胸が何だか嫌な感じ」といった具合に、心筋梗塞や狭心症の前兆として、痛みとは異なる何らかの違和感を覚える場合があります。

これらの症状に対し、多くの場合は胸に手をあてたり、胸をさすったりなどの動作を反射的にとります。中には、背伸びをしたり、胸を広げたりするような動作をとる人もいるでしょう。他にも様々な動作が想定されるので、ご自身の動作パターンをイメージしてみてください。

左肩や首の凝り

すでに説明した通り「左肩や首の凝り」など、主に左肩に関連する違和感を生じることがあります。

これら違和感に対し、一般的には違和感のある部分へ手をあてる動作や、もみほぐすような動作を見せるでしょう。中には、首を伸ばしてみたり、肩を叩いたりなどの動作が見られるかも知れません。

左腕の違和感

心臓の神経と左腕の神経は隣接しているため、心筋梗塞・狭心症の発作の前に、心臓に生じた違和感が左腕の違和感となって現れる場合があります。主に、「左腕がだるい」「左腕がしびれる」といった感覚です。

これら症状に対して、あなたはどのような動作をとるでしょうか?想像してみてください。腕を回す人、肩を回す人など、様々なパターンが想定されるでしょう。

げっぷ・しゃっくり・胸やけ

心臓は食道や気管と近い位置にあるため、心臓に生じた違和感が、食道や気管の違和感として連動的に生じることがあります。具体的には、げっぷ、しゃっくり、胸やけなどの症状です。

これらの症状は日常的に起こるものですが、通常よりも高い頻度で生じた場合には、心筋梗塞や狭心症の前兆である場合もあります。これらの症状に対して何らかの反射的動作をとるというよりも、症状自体が動作の一種でもあるため、本人も周囲も気づきやすいことでしょう。

胃の不快感

心筋梗塞や狭心症の関連痛(神経の連動による他の部位の痛み)の一種に、胃の痛みがあります。そのため、前兆の段階においても、胃に何らかの不快感が生じることがあります。具体的には、「胃のもたれ」「軽い胃の痛み」などです。

これらの症状に対してよく見られる動作は、「みぞおち付近に手をあてる」といったもの。胃は、私たちが一般にイメージするよりも、少し上に位置します。肋骨のすぐ下のあたり、つまり、みぞおち付近です。みぞおち付近に手をあてる動作が増えた場合には、心筋梗塞・狭心症の前兆である可能性もあります。

奥歯の痛み

心筋梗塞や狭心症と連動して、歯の痛みを覚える人も少なからずいます。発作の前兆の段階、または発作初期の段階においても、歯痛は頻繁に見られる症状なので覚えておきましょう。具体的には奥歯、特に左の奥歯に違和感や痛みが生じるケースが多いと言われています。

奥歯に痛みを覚えた際の無意識の動作としては、「頬をおさえる」「空気を通す」などが見られます。「空気を通す」とは、痛みのある歯の付近に空気をスーッと通すことで、冷気で歯の神経を麻痺させて歯の痛みを回避しようという動作です。

疲れやすさ

心筋梗塞・狭心症の発作が起こる前、または発作の初期段階において、全身の倦怠感を覚える人もいます。血流不全により、全身が酸欠に近い状態になっているために生じる症状です。具体的な症状を示すことはできず、漠然と「なんとなく疲れる」「なんとなくだるい」という感じです。

これら症状に対し、動作が緩慢になる人もいれば、目先の仕事等に追われて動作に変化を見せない人もいることでしょう。

疲れは日常的に見られる症状のため、これを心筋梗塞・狭心症の前兆として自覚するのは難しいかも知れません。

特に血管攣縮による心筋梗塞・狭心症に注意

心筋梗塞や狭心症の原因を大きく分けると、動脈硬化と血管攣縮の2種類があります。

動脈硬化の原因の大半は生活習慣なので、食生活や運動の習慣などを改善させることで、動脈硬化を原因とする心筋梗塞・狭心症の予防を図ることができるでしょう。

一方、血管攣縮とは血管が痙攣発作を起こして収縮する症状。動脈硬化とは異なるメカニズムでの心筋梗塞・狭心症となり、生活習慣の改善等で予防を図ることは難しい症状です。

心筋梗塞・狭心症のリスクを抱えている人が特に注意すべきは、後者の血管攣縮。なぜなら、血管攣縮による心筋梗塞・狭心症にはほとんど前兆がないため、動作の変化もほとんど見られません。血管攣縮の恐ろしさを理解するために、以下のページも確認しておいてください。