心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイト » 心筋梗塞・狭心症の前兆症状 » 心筋梗塞・狭心症の前兆?激しい頭痛に注意!

心筋梗塞や狭心症に至った際、胸ではなく頭痛を訴える患者の例が多く報告されています。搬送された医療機関では、第一にくも膜下出血が疑われるほどの頭痛です。突然激しい頭痛に見舞われ、しかも胸に何らかの違和感がある場合には、両方の症状が併発していることも考慮に入れるべきです。ここでは、心筋梗塞・狭心症と頭痛との関係、および発作の予防法などについて詳しく解説します。

一般的な頭痛と心筋梗塞に伴う頭痛

頭痛とは、文字通り、頭の痛みのこと。症状の種類は様々で、原因もまた様々。複合的な原因で頭痛が生じることもあれば、原因不明の頭痛が生じることもあります。

こうした頭痛の大半は命に関わるものではありません。ただし、日常的に頭痛を自覚する人においては、著しく生活の質(QOL)が低下することもあるので、適宜治療を受けるようにしたいものです。

一方、それほど広く知られてはいませんが、心筋梗塞や狭心症の主訴として頭痛を訴える症例も非常に多く報告されています。胸の痛みや違和感よりも、むしろ頭痛が著しいタイプの症例です。

痛みが非常に強いため、救急搬送先では第一にくも膜下出血を疑いますが、頭部CTに異常が見られない場合には心筋梗塞の可能性があります。

心筋梗塞や狭心症によって頭痛が発症するメカニズムについては、現在のところ明確には分かっていません。心筋の関連痛、虚血による脳血流の低下、静脈還流量の減少による脳圧の上昇などが原因の可能性として示唆されています。

心筋梗塞・狭心症以外の原因による頭痛

頭痛が心筋梗塞や狭心症の症状の一種として生じることがあるのは確かですが、決してその頻度が高いわけではありません。よって、頭痛が生じたからと言って、過度に心筋梗塞等を恐れる必要はないでしょう。

ただし、頭痛は他の様々な病気の主訴としても知られています。中には命に関わる頭痛もあるため、注意しておかなければなりません。

ここでは、心臓以外を原因とする頭痛について確認してみましょう。

一次性頭痛

一次性頭痛とは、理由が明確ではない慢性的な頭痛のこと。この症状を有する人を、俗に「頭痛持ち」などと言います。一次性頭痛が命に関わることはありませんが、日常のQOLに大きく影響を与えることもあるため、場合によっては治療が必要となります。一次性頭痛は、主に以下の3つに分類されます。

拡張性頭痛
心身のストレスを原因とし、ほぼ毎日のように生じる頭痛のこと。肩や首の凝りを併発することもあります。
片頭痛
月経周期に伴うホルモンバランスの変化、また、遺伝などによって生じる頭痛。頭の片側のみに生じることもあれば、両側に生じることもあります。
群発頭痛
頭部の血管の拡張が原因と考えられている頭痛。20~30代の男性に多く見られ、長期間にわたり、毎日決まった時間に痛みが生じます。

二次性頭痛

何らかの病気が一次的原因となり、その症状の一つとして二次的に生じる頭痛のこと。主な種類としては、以下の5つが挙げられます。

くも膜下出血
バッドで殴られたような感覚、と表現されることもあるほどの激痛。嘔吐や意識喪失を伴うこともあります。
脳出血
頭痛の程度が徐々に強くなっていったり、突如として激しい頭痛に襲われたりします。言語障害や意識障害を伴うことも。
脳腫瘍
一般には、朝方に頭痛を生じ、起床後には収まります。嘔吐や片麻痺、痙攣が併発することも。
髄膜炎
主に後頭部を中心に痛みを生じます。ウィルス感染の影響から、高熱を伴うこともあります。
慢性硬膜下血腫
外傷によって頭部に生じた血種が徐々に拡大し、やがて脳圧が高まることによって頭痛が生じます。罹患年齢が若いほど頭痛を生じやすいとされています。

頭痛を伴う心筋梗塞・狭心症の改善法と予防法

主な症状が頭痛であったとしても、医療機関で心筋梗塞や狭心症が指摘された場合には、頭痛自体の改善を目指すのではなく、血管状態の改善を目指すことになります。心筋梗塞・狭心症が改善すれば、頭痛も自然と快方に向かうはずです。

ここでは、心筋梗塞や狭心症を予防するための生活習慣をチェックしていきましょう。

糖質・コレステロール・中性脂肪の摂取量を制限する

糖質の摂り過ぎによる血糖値の急上昇、および、コレステロール・中性脂肪の摂り過ぎによる脂質異常は、ともに心筋梗塞・狭心症の発作を誘発する要因となります。医療機関で心筋梗塞や狭心症が指摘された人は、食生活の見直しが必須となるでしょう。

こうした指摘が該当する人の多くは肥満傾向にあります。肥満を解消するための生活習慣こそ、心筋梗塞や狭心症の発作を予防することになると理解すべきでしょう。

食生活の見直しに加え、軽い運動の習慣化も血中脂質の状態改善に有効です。

しっかりと血圧を管理する

高血圧は、心筋梗塞や狭心症の原因となりかねません。それを予防するためには、血圧計を使って血圧を測定する習慣をつけ、その変化を確認しましょう。血圧が上昇傾向にある場合には、速やかに医療機関を受診してください。場合によっては、降圧剤で血圧を下げる必要が生じるかも知れません。

ストレスの少ない生活を送る

興奮した瞬間に心筋梗塞を発症する例が多々見られます。これは、興奮という急激なストレスが心臓の冠動脈に影響を与えた結果。ストレスは心筋梗塞・狭心症を招く要因となるため、発作の予防のためには、なるべくストレスフリーな毎日を送るよう心がけなければなりません。

もちろん、たまったストレスを解消することも重要ですが、そもそもストレスを受けない生活を送ることがポイント。力を抜いて穏やかに過ごせるよう、日常を工夫してみましょう。

心臓の血管攣縮には特にご注意を

頻度は低いものの、頭痛を主訴とする心筋梗塞や狭心症の例があることは確かです。過去には、くも膜下出血が疑われた患者が心筋梗塞であった、という症例も見られているため、激しい頭痛を覚えた時には早急に医療機関を受診するようにしてください。

万が一、医療機関で心筋梗塞や狭心症の疑いが指摘された場合には、その原因が何であるのかを医師から確認するようにしましょう。原因に応じ、のちの発作予防に役立てていくためです。

動脈硬化や血栓が原因の場合

動脈硬化や血栓が原因と指摘された場合、治療と並行し、かつ治療後においても、生活習慣の改善が不可欠。なぜならば、動脈硬化や血栓の発症は、食生活などの生活習慣に由来するものが大半だからです。

肥満解消に努め、脂質異常症などの生活習慣病を予防していくようにしてください。

心臓の血管攣縮が原因の場合

血管が収縮して痙攣を起こす状態のことを、血管攣縮と言います。この血管攣縮が、心臓の表面を走る冠動脈で生じた場合、心筋梗塞や狭心症を生じることがあります。

血管攣縮を生じる多くの患者には、動脈硬化等の生活習慣由来の原因が見られるとされているため、食生活の見直しや運動習慣などが必要です。だたし血管攣縮には、動脈硬化以外にも、体内で分泌されているSPCと呼ばれる物質が関与していることが判明しています。発作予防のためには、生活習慣の見直しとともに、SPCの活性を抑える処置を行なうことが有効です。