寝起きの動悸は
心筋梗塞や狭心症の前兆?

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恐ろしい夢を見て飛び起きた場合や、急に起こされてびっくりしているような場合でなく、ただ自然と目が覚めただけなのに、寝起きに激しい動悸を感じる人がいます。

寝起きの動悸が、1日や2日くらいのものであれば、さほど気にする必要はないかも知れませんが、心臓病の不安がある人や、何日も寝起きの動悸が続くような場合、何かしらの理由があると考える必要があるでしょう。

寝起きに動悸がするのは
病気のサイン?

そもそも、動悸は心臓の鼓動をはっきりと自覚している状態を意味しています。つまり、全く健康な人であっても、急に飛び起きたような場合では、寝起きに激しく動悸を感じることがあるでしょう。

また、体の疲労や室温・湿度、寝ている時の体位などの影響で寝苦しい状態が続き、それが原因で神経が過敏になって動悸が感じられることもあります。

言い換えれば、寝起きの動悸がそのまま病気のサインであるとは限りません。

しかし、毎日のように寝起きに動悸を感じたり、その動悸にめまいや息苦しさ、胸の痛みが伴ったりしている場合は注意が必要です。

寝起きの動悸が狭心症や
心筋梗塞の前兆になる可能性

運動をした時や人前で強く緊張した時などに、心臓がドキドキすることがあります。しかし、そのように特殊な状況でなく、むしろ就寝中や寝起きというリラックスした状態で動悸がする場合、そこには別の原因があるはずです。

とはいえ、たまたま寝起きに動悸がしていたとしても、それがすぐに落ち着くのであれば、それほど深刻に受け止める必要ないでしょう。

もちろん、既に心筋梗塞や狭心症といった心臓病の既往歴がある人なら、決して油断はできません。ですが、一時的な頻脈は健康な人でも起こり得るものであり、歳を取っていくと誰でもそのような一過性の不整脈の頻度は高まります

厄介なのは、なかなか落ち着かず、もしくは頻繁に起こる動悸です。

油断は絶対禁物!普段から
健康な人でも突然死になる可能性も高く

胸焼け、安静にしているときにも突然襲ってくる動悸などの症状は、血管が異常に収縮しているサインかもしれません。

しばらくしたら落ち着きますが、放置してしまうと血管が完全に詰まってしまい、急性の心筋梗塞も引き起こし、突然死になる恐れもあります。

現在の血管攣縮の治療法は、生活習慣の改善と薬物療法が中心となります。 治療薬に関して、今まで血管拡張作用の硝酸薬や、血管平滑筋細胞内のCa2+流入を抑制するCa拮抗薬などが有効とされてきました。

しかし、これらの薬物には耐性やリバウンド効果が問題視されています。さらに、正常な血管収縮も抑制してしまい、血圧が低下するなどのさまざまな副作用もあります。

こうした従来の血管攣縮(「けっかんれんしゅく」血管が痙攣するように異常に収縮して血流を滞らせる状態)の治療薬に対し、山口大学の小林誠教授のチームは、血管攣縮のメカニズムを解明し、異常な収縮のみ抑制する成分を抽出できました。

その成分の原料は生魚に多く含まれるEPAですが、特殊な方法で抽出することで、EPAの吸収力を高め、血管攣縮の治療に特化した成分へと仕上げました。

他の一般的なEPAと区別して「小林式EPA」と命名されました。血管の異常収縮を抑制できる唯一の成分として高く評価されています。

注目の成分「小林式EPA」開発の経緯やメカニズム、また、唯一「小林式EPA」が配合されている商品の説明は以下のサイトで確認してください。

寝起きの動悸から考えられる他の病気

寝起きの動悸は、他にも様々な病気によって引き起こされることがあります。

例えば、自律神経失調症もその1つです。

自律神経には、体の機能を活発にする交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経の2つがあり、本来は就寝中や安静時には副交感神経が優位になっています。しかし、ストレスや過労によって自律神経に不具合が生じてしまうと、交感神経と副交感神経の切り替えが正しく行われず、就寝中や寝起きにも心臓が活発に動いて動悸が感じられることがあるでしょう。また、アルコールやカフェインの過剰摂取も、自律神経を刺激して、動悸の原因になることがあります。

就寝中に低かった血圧は、起床の直前からお昼にかけて徐々に高くなっていきますが、高齢者や生活習慣が乱れている人では、早朝の時点から血圧が高い「早朝高血圧」になっていることも少なくありません。

普段から健康に気をつかっている人でもなければ、普通に暮らしていて朝一で血圧を測定することもあまりなく、早朝高血圧は見逃されがちです。しかし、実は朝に目覚める時間帯は心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなるともいわれており、早朝高血圧が認められる人は、食生活の改善や、投薬治療によって血圧の状態を安定させることが必要です。

50代頃の女性になると、更年期障害によるホルモンバランスの乱れが動悸につながることもあります。また、妊娠中や月経前、極端なダイエットで女性ホルモンの分泌量が大きく変化した際にも、動悸を感じることがあります。

その他、うつ病やパニック障害といった精神疾患も、動悸を引き起こす典型的な症状です。そしてさらに、精神疾患で厄介なものの1つが心気症です。

心気症は、自分が何か大変な病気かも知れないと心配するあまり、いつしか本当に心身へ不調を来してしまう病気であり、一度でもこの状態に陥ってしまうとなかなか完全に回復することができません。

本来は大したことのなかった動悸を、心筋梗塞の前触れだと思い込んで、精神のバランスを崩してしまえば本末転倒です。

予防意識はとても大切ですが、おかしいかも知れないと感じた時は、あくまでも冷静に行動して、医師の診察や検査による正しい状況把握を行うことが重要です。

心筋梗塞や狭心症の予防法は?

厚生労働省の定義によれば、糖尿病や肥満、高血圧といったものだけでなく、心筋梗塞や大腸がんなども生活習慣病に含まれています。

言い換えれば、心筋梗塞などの心臓病の予防策としては、健康的な食事や、適度な運動、禁煙、アルコールを控えるといった、生活習慣の改善が有効であるということです。

また、十分な睡眠や規則正しい生活は自律神経の安定にもつながる為、寝起きの動悸を防ぐ上でも、心臓病を予防する上でも、生活習慣の見直しは大切です。

心筋梗塞や狭心症の原因は?

コレステロールが血管の内壁に付着して血管を狭くしてしまう動脈硬化や血栓は、心筋梗塞や狭心症といった心臓病を引き起こす原因として有名です。

一方、心筋梗塞や狭心症の原因として、あまり知られていないものの、非常に重要なものとして「血管攣縮」という病気が存在します。

血管攣縮は、血管の一部がけいれんして一気に縮んでしまい、その部分の血流を妨げてしまう症状です。血管攣縮は事前の発見が困難なだけでなく、早朝や朝方、夜間といった安静時にも起こり、心臓の冠動脈で血管攣縮が生じれば、急な胸の痛み(安静狭心症、冠攣縮性狭心症)や突然死にもつながります。

特に日本人は、欧米人よりも冠攣縮性狭心症の頻度が約3倍といわれており、血管攣縮はかなり注意すべき病気なのです。