心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイト » 心筋梗塞・狭心症の前兆を見抜く!心筋梗塞・突然死の予知と回避法

心筋梗塞前兆・初期症状対策方法

急性の心筋梗塞の前兆として 狭心症の症状が現れる
心筋梗塞と狭心症の大きな違いは、心筋が壊死するかどうかです。
心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まり、心筋に酸素と血液が届かず、壊死すること。狭心症は血管が狭くなり、血液が流れにくい状態です。狭心症を放置すると心筋梗塞に移行しかねませんので、狭心症の症状が現れたらすぐに対策することが大切です。
狭心症は、性質で分類すると、冠攣縮性狭心症 と労作性狭心症の二種類があります。それぞれの症状の現れ方に違いがあり、発症する原因も違うため、見分けて正しく対策しましょう。

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このまま心臓が止まるのではないか…
という不安

胸痛に襲われる患者さん

時と場所を選ばずに、何の前触れもなく襲ってくる胸の痛みやドキドキ。毎日不安な気持ちで、肉体的な負担よりも、どちらかと言うと、恐怖感によって精神的に疲弊してしまいます。
発作を重ねるたびに痛みの持続時間や強度が増していくので。不安感は高まります…
症状としては主に 「動悸」「胸の圧迫感」「胸焼け」などがあり、特に就眠中などの安静にしている時、明け方に起こることも多いのです。
例えば、下記のようなことを経験したことはありませんか?

 
  • 夜になると突然心臓がドッキドッキと激しく動くようになってしまう
  • 動悸が起きるのは夜と決まっていて、 寝返りを打って心臓を下にしたときに動悸が始まる
  • 運動をした後に症状が出るのではなく、仕事中など安静にしているときに 胸がギューッと締め付けられるように痛んで動けなくなってしまう
  • 胸焼けがたびたび起こる
  • 発作時には動けないほど不安を感じるが、 15~20分経つと治まる
  • 病院に行って心電図の検査を受けても異常なし、大丈夫だと言われる…でも、とても苦しい

上記の悩みを持つ人は 「冠攣縮(れんしゅく)性狭心症」の可能性が高いです。放置すると、心筋梗塞に移行し、突然死のリスクも。

 
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冠攣縮性狭心症は
血管が異常に収縮する病気

冠攣縮性狭心症とは、冠動脈が異常に収縮することにより、血管が狭くなり、血液や酸素が十分に送れないことが原因の狭心症です。

冠攣縮性狭心症の仕組み

突然死を招きやすい危険な狭心症で、狭心症全体の40%~60%を占めます。(「冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン」より) 胸痛など発作をおこしている瞬間の心電図をとらないと発見できない、診断が難しい病気でもあります。さらに、女性より男性、欧米人と比べ、日本人のほうが発症率が高いことはよく知られています。

 

冠攣縮性狭心症の特徴は、特別な誘因がなくても起こること、日中の労作中ではなく、睡眠中など安静にしている時、特に明け方に起こりやすいこと、運動耐容能の日内変動(早朝の運動能の低下)などがあります。 冠攣縮性狭心症が発症する際に、短い時だと1分、長くても15分程度で血流が再開し、症状が治まります。しかし、対策せず放置すると、異常収縮で狭くなる度合が大きくなり、継続時間が長くなります。やがて、冠動脈が完全に詰まり、急性の心筋梗塞が発症するのです。

 

また、既に動脈硬化により狭くなった血管に異常の収縮が起こると、血流が途切れ、命にかかわる危険な状態になる恐れがあります。

 

冠攣縮性狭心症を引き起こし、急性の心筋梗塞にもつながる血管攣縮。
なぜ血管が痙攣するのか、原因はまだわかっていませんが、そのメカニズムは解明されています。さらに、血管攣縮を抑制できる方法も最近発見されました。

 

 

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冠攣縮性狭心症の対策方法

冠攣縮性狭心症を疑ったら、まずは病院に行って診断してもらうことがおすすめです。冠攣縮性狭心症は発作時でないと異常を検出できませんので、一般的な心電図検査だけでは診断できません。ホルター心電図(24時間心電図検査)、運動負荷試験、過換気負荷試験、アセチルコリン負荷試験、エルゴノビン負荷試験などがあります。

もし冠攣縮性狭心症だと診断されたら、以下のような対策方法があります。

生活習慣の改善

冠攣縮性狭心症の危険因子は喫煙、飲酒、脂質異常、ストレスがありますので、こういった危険因子を取り除くための生活習慣の改善が非常に重要です。
特に、喫煙によるリスクが大きいことから、直ちに禁煙をしましょう。

薬物療法

危険因子の改善は必要ですが、これだけでは効果が不十分です。血管拡張作用のある硝酸薬や、平滑筋の収縮を起こすCa2+(カルシウムイオン)を阻害するCa拮抗薬などの薬物が有効とされています。
しかし、長期間硝酸薬を使用していると、発作が起こった際に舌下硝酸薬が効かない、いわゆる耐性が生じやすいとも言われています。
また、Ca拮抗薬に関して、服用を中止すると、いわゆるリバウンドが起こり、再び発症したら重篤な結果になることが報告されています。さらに、Ca拮抗薬は正常の血管収縮まで抑制してしまうため、副作用のリスクが懸念されてきました。

参照元:冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン(2013年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2013_ogawah_h.pdf

 

 

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血管の異常収縮を抑制する
唯一の成分:小林式EPA

山口大学の小林誠教授のチームは、血管の異常収縮のメカニズムを解明し、血管の異常収縮を劇的に抑制できる成分を発見しました。その成分は小林式EPAと命名されています。

この世界的な発見は公的機関から高く評価・表彰され、小林式EPAも「血管の異常収縮」を抑制できる唯一の成分として、二つの特許を取得しています。(「血管異常収縮の分子機構と分子標的治療薬の探索」より)

 

小林式EPAは、今まで有効とされていたCa拮抗薬と違い、正常な平滑筋の収縮に対して影響がないため、副作用の心配がありません。

>>小林式EPAについて調べてみる<<

 

 

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上記の症状に当てはまらない場合

狭心症には、安静時に起こる冠攣縮性狭心症のほか、労作性狭心症もあります。労作性狭心症は、階段を上がったり、普段より激しい運動をしたり、重いものを持ったり、いわゆる労作したときに症状が出ます。また、精神的な興奮や緊張がきっかけとなって症状が起こることもあります。しかし、痛みは安静にしていると和らぎます。

労作性狭心症は以下の状況で発作が起こります。

 
  • 坂道を上る
  • 階段を駆け上がる
  • 急いで歩く・走る
  • しゃがんで仕事
  • 重いものを持つ
  • 精神的なショック・興奮
  • 冷たい風当たる

上記の状況で発作が起きる場合は 「労作性狭心症」の可能性が大きいです。

 
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労作性狭心症とは
動脈硬化による狭心症です

労作性狭心症は、「冠攣縮性狭心症」と違い、突然冠動脈が詰まることがなく、病状が安定しています。症状が起こる動作や運動量が大体一定しており、症状の起こりやすい時間帯や状況もほぼ決まっています。前もって症状の起こりやすい状況がわかっていれば、自分で活動量を調整することにより、未然に予防することができます

 

労作性狭心症の原因は動脈硬化です。冠動脈が動脈硬化を起こし、内腔が狭くなっているという血管自体の病変から起こります。年齢と伴い血管壁は厚くなり弾力性が失っていきますが、さらに、血液中のコレステロールなどの脂肪や血管壁の繊維成分が血管の内壁に付着して。古くなった水道管に水垢がたまるのと同じように、血管が狭くなるのです。

参照元:林田憲明(2004)『「狭心症・心筋梗塞治療の最前線と患者の心得』株式会社双葉社p74-75)

労作性狭心症の仕組み

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労作性狭心症の対策方法

労作性狭心症の原因は動脈硬化ですので、生活習慣の改善の観点から動脈硬化の進行を抑えることが必要です。まず、動脈硬化の原因から抑えましょう。
動脈硬化の原因として、高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症、糖尿病、運動不足、肥満、加齢などの危険因子とされています。自分に当てはまる危険因子を知り、生活習慣や食習慣を見直すことがおすすめです。

 

・食べ過ぎに注意・バランスの良い食事
食べ過ぎると、肥満や高血圧、脂質異常症になり、動脈硬化の進行を加速させるため、食べ過ぎに注意しましょう。さらに、塩分や糖分脂質の摂取を抑え、サバやイワシDHA・EPAを含む青魚を中心にして、野菜や海藻類、豆類、ミネラル、カリウムを含む食材を多めに摂るようにしましょう。

 

・禁煙
喫煙は血圧を上昇させ、高血圧になります。さらに、喫煙すると、悪玉コレステロールが血管壁に蓄積されやすくなり、動脈硬化が促進されます。直ちに禁煙しましょう。

 

・運動習慣を身につける
動脈硬化の危険因子――肥満を解消するには、運動習慣を身につけましょう。無酸素運動や高い運動強度のものは心臓に負担をかけてしまい、発作が起こることもあります。脂肪燃焼のためには有酸素運動を長期間続けることが大切です。たとえば、1時間程度のウォーキングやサイクリングは最も理想的な運動法といえます。

心筋梗塞の前兆として考えられる症状

1か月以内に胸のドキドキや急な胸の痛みを感じたことがある

突然、胸やみぞおちが圧迫されたような痛みがあり、数分で鎮まる症状は典型的な心筋梗塞の前兆です。数分で発作が終わるので、気づきにくいかもしれませんが、心臓はSOSを発しています。しきりに胸が気になったり、触るような仕草が増えてきたら、心筋梗塞の前触れです。家族の誰かが気づいたら、すぐに病院に連れて行ってください。
心筋梗塞の典型的な前兆:動悸を見る

吐き気や胸焼け、食欲不振が続く

「逆流性食道炎」と似ているため、見過ごされがちですが、実は心臓に血液を送っている冠動脈が攣縮(れんしゅく)したときの痛みの可能性があります。なぜ攣縮するのか原因はまだわからないですが、血管が突然痙攣することで、冠動脈の内腔が急に狭くなります。日常的にも起こりうる現象ですが、完全に詰まってしまうと心筋梗塞が引き起こされます。血管攣縮は、健康であったとしても誰にでも起こりえます。
血管攣縮について詳しくみる
心筋梗塞の前兆:胸焼けをもっと見る

左半身に集中する肩・背中や左小指の痛み

放散痛と呼ばれる症状で、痛みが拡散すると、違う場所が痛くなります。これは、脳に心臓の痛みを伝える神経が、左肩を通っているため。脳が勘違いして起きるもの。本当は胸が痛いのに、左側の肩や背中、あるいは小指が痛くなったり、左肩や背中が重点的にこるようなことがあったら、心筋梗塞を疑ってみてください。
心筋梗塞の前兆:放散痛をもっと見る

息が苦しくなって動きが鈍くなり、不整脈が現れる

心筋が壊死寸前になると、心臓の機能が低下して息が苦しくなります。少し動いただけでも息があがってしまうので、心臓をかばってしまい、いつもより動作が遅くなってしまうのです。家族が見ても、普段と動きが違うことが、はっきりわかります。苦しそうな状態が長引くようでしたら、心筋梗塞を疑ってみてください。
心筋梗塞の典型的な前兆:息切れを見る

冷や汗が出るほどの激しい胸の痛み

胸やみぞおちが強烈に痛む場合は、前兆ではなく、心筋梗塞の初期症状です。激しいおう吐や腹痛が伴ったり、周期的に痛みを繰り返す。あるいは30分以上続く場合は、心筋梗塞をおこしていますので、大変危険な状態です。すぐに救急車を呼んでください。救急隊員が来るまで、できるだけ楽な姿勢にして安静に。
心筋梗塞の典型的な前兆:胸痛を見る

虫歯がないのに、歯やあごが痛くなる

狭心症の症状の一つに、歯の痛みがあります。歯やあごの痛みが続いたら、まず歯医者さんで診てもらってください。もし異常がないと診断されたら、狭心症から心筋梗塞になる前兆かもしれません。そのままにしておくと、心筋が壊死してしまいます。歯やあごの異常を感じたら、なるべく早く医師の診断を受けましょう。
心筋梗塞の前兆:放散痛をもっと見る

吐き気・下痢

胃のむかつき・吐き気、下痢などの症状が現れた場合、まず疑うのは胃炎・胃潰瘍などの消化器官の病気ですね。ところが、胃の痛みや吐き気、嘔吐などのの症状は、心臓に異変が生じている症候かもしれません。その痛みは胃の痛みか、心臓の痛みか、を個人で判断するのが難しいですが、「とりあえず胃薬を飲めばいい」という考え方が危険です。油断せず、医者の診断を受けましょう。
胃腸系の症状は心筋梗塞の前兆かもしれません。

前兆症状を伴わない心筋梗塞

心筋梗塞が起こっているのに、胸などの痛みをほとんど感じないケースもあります。無症候性心筋梗塞と呼ばれ、糖尿病の患者によく現れます。血糖値が高い状態が続くと、末梢動脈の凶作が起こり、壊死していき、痛みなどの感覚もなくなります。痛みを感じませんので、心筋梗塞が発症し、気づかないまま、死に直結する可能性もあります。糖尿病の患者が特に心臓の様子に注意すべきです。
前兆症状が伴わない心筋梗塞

心筋梗塞の前兆が現れたら受ける検査とは?

病院とのかかわり方を知る

上記の前兆症状が現れ、数分で治まったときは、症状が落ち着いてから、できるだけ早く受診しましょう。心臓専門は循環器科です。まずは、かかりつけの医者に相談し、近くの循環器科や心臓専門病院を紹介してもらいましょう。かかりつけ医がいない場合、循環器科か、心臓の専門病院を探します。近くにない場合はまずは一般の内科に行ってみましょう
前兆症状が現れたら病院とのかかわり方を知る。

一般検査

一般検査の流れは問診、診察、血圧測定・血液検査、心電図検査、エックス線検査となります。 問診に、下記のことを整理しておきましょう。

  • どんな自覚症状があるのか
    例えば、胸が痛いなら、どこがどんなふうに、具体的に
  • いつごろから症状が起こるようになったか
    駅の階段を上がるとき、早く走るなど体を動かしたとき、それとも、就寝時など安静にしているときなのか。また、症状はいつから現れるようになったか、など)
  • 症状はどのくらいの時間続くのか
    一時的なものなのか、数分でおさまるのか、5分以上続くのか、安静にしていると消えるのかなど。

問診の後に心電図検査などがあります。血圧・血液検査の結果は最も基本的なデータになります。 一般検査では大きな痛みを伴うものはなく、所要時間も短いです。基本的に一回の診察ですべての検査を受けられます。血液検査は検査機関で調べるものもあり、結果が出るまでに数日かかることもあります。
心筋梗塞の前兆症状を感じたら受けるべき検査とは?

特殊検査

一般検査だけでは、はっきりとした診断を付けられないことがあります。この場合、目的に応じた特殊検査が必要になります。例えば、安静時心電図では異常を捉えられない場合、運動しながら心電図をとる運動負荷試験や24時間の心電図へんかを記録するホルター心電図などを行います。 心臓の状態や血流の具合を詳しく知りたいときは、詳細に病状を把握できる画像検査を行います。例えば、心エコー、やMDCT、心筋シンチグラムなどがあります。 さらに、1~3泊入院が必要な冠動脈造影検査があります。
心筋梗塞の前兆症状を感じたら受けるべき特殊検査とは?

参照元:赤塚 宣治,「動悸・息切れ・胸の痛みが気になったら読む本 (早わかり健康ガイド)」,2006