心筋梗塞後の不整脈

心筋梗塞を発症したあとは、不整脈に悩まされる方が多いとされています。脈が不規則になっているのを感じるたびに不安に襲われてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。不整脈が起きやすくなっている理由を知るには、まず心筋梗塞後の自分の体がどんな状態になっているのかを理解する必要があります。ここでは、心筋梗塞後に不整脈が起きる理由と、その予防法について詳しくご紹介します。

心筋梗塞後の心臓

心筋梗塞後の心臓は安静が必要

心臓の周りには、冠動脈が走っており、その働きにより心臓へ栄養が運ばれています。心筋梗塞は、この冠動脈が詰まることにより発症する病気です。冠動脈が詰まり、心臓に栄養が届かなくなると、周囲の心臓組織が壊死してしまいます。壊死した心臓の組織は壊れやすいため、心筋梗塞発症後しばらくは安静が必要です。その後、1ヶ月をめどに固くなり始め、3ヶ月で完全に固くなるでしょう。

心筋梗塞後は心臓の動きが悪くなる

心筋梗塞後は、心臓の周囲の組織が弱くなり、動きにくくなります。発症前に心臓が送っていた血液の半分程度しか全身に送れなくなるためです。その状態で心臓に負担をかけると、弱くなった組織がさらにダメージを受け、心臓の組織はさらに弱まります。そのため、心筋梗塞後まもなくは安静にして、負担を軽減する必要があるのです。また、3ヶ月ほど経過し、弱くなった組織が回復しても、もともと元気だった状態と比べると動きは悪くなります。

虚血性心疾患

虚血性心疾患とは

虚血性心疾患とは、心臓に栄養を運ぶ血管である冠動脈が、動脈硬化や血の塊が詰まるなどして、血流が悪くなることにより引き起こされる病気の総称です。血流が悪くなることにより、心臓へ栄養が行きわたらなくなり、胸の痛みや違和感、冷や汗や圧迫感、左腕や左肩などの痛みなどを生じさせます。主な病気は心筋梗塞や狭心症です。心筋梗塞は急に起こることも多いため、注意が必要となります。

虚血性心疾患の代表的な病気

代表的な病気としては、心筋梗塞と狭心症があげられます。心筋梗塞は動脈硬化により徐々に冠動脈が細くなり、最終的に詰まってしまうことが原因です。不整脈により発生した血の塊が、心臓の血管に詰まることでも発症します。結果的に、詰まった先の部分に酸素や栄養を運ぶことができず、心臓の組織が死んでしまうのです。 一方、狭心症は、動脈硬化により血管が細くなった状態は変わりませんが、心筋梗塞のように詰まってはいません。体に負担がかかる動作により、急に胸が苦しくなるような症状が出ます。心臓の血管を広げる薬を服用することで症状が治まるため、心筋梗塞に比べ心臓へのダメージは少ないです。

心筋梗塞後の不整脈を防ぐには?

心筋梗塞後に不整脈が起きる理由

心筋梗塞により心臓の組織がダメージを受けると、心臓を流れる電気の流れが乱れてしまいます。心臓は心房と心室に分けることができますが、心房から心室に電気が上手く伝わりません。心房で漏電を引き起こしたり、心室でグルグルと回り続けたりするのです。このような電気の流れにより、脈が乱れ不整脈になります。これらは、心筋梗塞のダメージによって、電気回路が不整脈を起こしやすいように変化してしまうことで生じるのです。

心筋梗塞後の不整脈を防ぐには

心筋梗塞後の不整脈を防ぐためには、心臓への過度な負担を減らすことが大切です。入浴は熱いお風呂を避け、39〜40度程度のぬるめのお湯にしましょう。過剰なカフェインの摂取や喫煙は、心臓の血管に負担をかけてしまう原因です。コーヒーなどのカフェインは控えめにし、禁煙を心がけましょう。また、適度な運動は、新しい血管づくりをサポートします。過剰な負担にならない程度に、医師と相談しながら運動をすることが大切です。

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