回復期のリハビリとは

快適な社会復帰を目標とする回復期のリハビリ
急性期の歩行テストで安全が確認されると、次の段階である回復期リハビリテーションに進みます。入院中と、退院してから数ヶ月間通院リハビリを受ける期間とが含まれ、病院からも多くの指導があるのが回復期の特徴です。医療スタッフがそばにいる病院でリハビリを受ける期間のうちに、退院後に自宅でケアができるだけの知識を身につけておく必要があります。回復期のリハビリの目標は、快適な社会復帰です。

回復期とは

回復期は、急性期の次の段階です。心筋梗塞で入院した後、1~2週間後から3ヶ月間くらいの期間を指し、これには入院中と、退院してからの通院リハビリも含まれます。快適な社会復帰を目指して、多くの心臓リハビリテーションの方法を学びましょう。

回復期の重要性

回復期は、心筋梗塞を発症して急性期治療を受けた後、病状が落ち着いてきた時期です。回復期には、急性期に始まった心臓リハビリテーションがさらに進展し、病院内で自転車こぎや体操などの運動療法を行います。体を動かすのと並行して行われるのが、心筋梗塞や在宅リハビリについての指導です。退院後の社会復帰に向けて、在宅リハビリをどのように行っていくか、しっかりと学ぶことになります。心筋梗塞の再発予防に自覚を持つうえでも、回復期は重要な期間といえるでしょう。

社会復帰を目指す回復期

回復期の目標は、快適な社会復帰です。心筋梗塞を発症すると、体力が著しく低下し、それと共に精神的にも不安定になってきます。この状態では、社会復帰して快適に暮らしていくのは困難です。そこで、心身ともに社会復帰にふさわしい状態へと導いていくのが回復期のリハビリです。在宅で快適に過ごし、外出もできるような体力や自信をつけていきます。退院してからもしばらく通院リハビリをすることで、在宅で心臓リハビリテーションを続ける方法を身につけましょう。

回復期のリハビリについて

回復期のリハビリは、急性期に比べると一気に項目が増えます。回復期の初めは入院中ですが、退院まではもうわずかの段階。退院までに、社会復帰を目指す方法と在宅でのリハビリ方法を学ぶことになるため、患者さんや家族にとっては忙しい時期です。

入院中の回復期

心筋梗塞発症後、集中治療を経て5~7日目頃に歩行テストに合格すれば、回復期のリハビリに進むことになります。入院中の回復期を前期回復期といい、入院期間が短い場合はリハビリ入門や心臓機能評価の指導が中心です。歩行訓練がメインだった急性期に比べると、院内とはいえ自転車こぎや体操などの運動療法が始まるため、体力が目覚ましく回復してくる期間といえます。なお、運動療法や座学は退院してからも継続されるのが特徴です。

退院後の回復期

後期回復期と呼ばれる退院後の回復期リハビリは、通院でのリハビリを週1~3回、そのほかは毎日在宅でリハビリを行っていきます。病院で指導を受けた運動処方を守りながら、運動の強度や種類、頻度、時間などを超えないようにリハビリすることが大切です。入院中とは異なり、食事も自分で用意しなければなりません。前期回復期に病院で学んだ食事法を心がけ、栄養バランスのよい食習慣を継続しましょう。心筋梗塞再発予防のための知識も学びます。

社会復帰について考えるのもこの時期

回復期の目標は社会復帰です。心筋梗塞を発症すると、どうしても体力と精神力は減退してしまいます。社会復帰しても、元のような生活をすぐに再開するのは困難です。快適な生活を送ることを目指し、無理なく復帰の準備をしていかなければなりません。回復期には、社会復帰に必要なことを多方面から身につけます。

体力と精神力の充実が社会復帰のカギ

心筋梗塞の発症によって衰えを見せるのは、体力だけではありません。自律神経のバランスが崩れ、今まで当たり前にできていたことが上手くできなくなることから、精神的にも自信がなくなってしまうのです。なかには、不安からうつ症状を発してしまう人もいます。そうした精神的な不調も、回復期リハビリを行うことによって改善が期待できるでしょう。放っておけば社会復帰は難しい状況も、回復期リハビリに励むことで、快適な社会復帰が実現するのです。

心筋梗塞再発予防も社会復帰に必要

心筋梗塞再発のリスクが高い状態では、完全な社会復帰は難しいかもしれません。社会生活では、心筋梗塞の再発リスクは限りなく低いのが最善です。心臓リハビリテーションでは心筋梗塞再発予防の効果も得られます。リハビリを続けることによって、心筋梗塞の再発リスクを抑えながら、健全な社会復帰を目指すことが可能です。狭心症や心不全などの症状が軽減されるのも、回復期のリハビリが効果を見せていると考えてよいでしょう。回復期リハビリ中に、安心して社会復帰できるノウハウを得ておいてください。

退院後も継続したリハビリが大切

退院した後には、回復期が2~3ヶ月続いた後に、維持期が待っています。維持期は、生涯にわたって続くリハビリ期間です。生涯を快適に送るためにも、回復期に安全かつ効果的なリハビリを習慣づけておく必要があります。

リハビリを自発的に続ける意志

回復期のリハビリは前期と後期に分かれます。それぞれ病院に入院中のリハビリと、退院してからの通院リハビリを行う期間のことです。後期回復期には週に数回の通院リハビリに通うことになりますが、入院中とは違ってリハビリへの意欲が低下してくることもあります。在宅でのリハビリ方法が上手くいかないこともあり、再び体力や精神力を落としてしまいかねません。そんなことにならないように、リハビリを続けていく意志を持つことが大切です。

維持期のリハビリへの自信をつける

回復期には通院リハビリもあるため、回数は減るものの、病院を頼りにできます。一方、回復期を終えて維持期に入ると、生涯にわたってリハビリを続ける必要があるにもかかわらず、基本的にはすべてのリハビリにおいて自分が頼りです。スポーツ施設などで専門スタッフの助けを借りることもできますが、食事も運動も生活習慣も自分で管理することになります。維持期にスムーズに移行するためにも、回復期でリハビリに取り組む自信をつけることが大切です。

 

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