血管攣縮の予防とストレスの関係

心筋梗塞は、冠動脈の血管攣縮による狭心症などの障害が繰り返されることで、発症のリスクが高まります。こうした疾患には、ストレスも大きく関係しているのです。ストレスは冠動脈などの循環器系にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。また、疾患を予防するために実行したいストレス解消法も含めて見ていきます。

ストレスによる影響

ストレスは動脈硬化を進行させる

私たちは、日常生活においてさまざまなストレスにさらされています。ストレスを感じる場面は仕事や近所付き合い、金銭的な事情や健康に関することなど多岐にわたるでしょう。そして、そのストレスが強くなると体に以下のような変化が起こります。

  • 交感神経が優位になり、心拍数、血圧が上昇して心機能に負担がかかる
  • 副腎皮質ホルモンの分泌により血中にコレステロールが増加し、動脈硬化の原因となる

ストレスを長期間受けていると、交感神経の興奮や副腎皮質ホルモンの分泌過剰の状態が続くことになります。その結果、上記のような負担もかかり続け、ひいては狭心症や心筋梗塞を引き起こす危険性が高まるのです。

冠攣縮の誘発

冠攣縮とは、心臓に血液を送り込む冠動脈が痙攣し収縮する血管攣縮のことです。この現象による狭心症を、特に冠攣縮性狭心症と呼びます。この疾患が長期にわたって繰り返されると血管組織が弱まり、心筋梗塞につながってしまうのです。

冠攣縮性狭心症は、ストレスと大きく関係していると言われます。ある研究で発表された「メンタルストレステストを行ったときに冠攣縮が起こる」という結果からも、その関係性は明白でしょう。また実際の症例でも、冠攣縮性狭心症を発症した原因がストレスであるケースは多いです。

こうした理由から、狭心症や心筋梗塞を予防するためには、ストレスの軽減を目指すべきとされています。

ストレスは抱え込まないことが大切

ストレスの解消法

こちらでは、ストレスを解消する工夫について見ていきましょう。

  • 腹式呼吸
    お腹の動きを使い大きく深呼吸する腹式呼吸で、ストレスを軽減することができます。姿勢を正して、下腹に空気を入れるようにして鼻から大きく息を吸い込み、下腹をへこませながらゆっくりと口で吐きましょう。
  • 趣味や運動で気分転換
    ストレスにとらわれているとマイナス思考になりがちですが、余計なことを考えないよう好きな趣味などに打ち込むのもおすすめです。適度な運動をしてリフレッシュるのもいいでしょう。

以上のようなことを試すのも辛いくらい疲れてしまったときには、思い切って休息を取るようにします。特に仕事が忙しいときなどは、1日何もしない日を設けてみてください。

ストレスの原因をすべて取り去るのは難しい

仕事をしながら、また人と関わりながら生活をするうえで、ストレスは避けられません。すべてのストレスを受けないようにするのは非現実的ですから、ストレスが溜まる前に上記のような方法で解消することを優先するほうが得策でしょう。

ストレスとうまく付き合い、心身をリフレッシュさせられれば、血管攣縮が起きてしまうリスクも低くなります。ひいては、狭心症や心筋梗塞も予防され、健康な毎日を過ごすことにつながるでしょう。

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?