心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイトHOME » 予防フェイズ1~血管攣縮と動脈硬化を予防して健康を保つ!~ » 心筋梗塞の予防は寒暖差をなくすこと?冬夏の過ごし方や対策とは

寒暖差

冬になると、冷たい外気で冷えた体を熱い湯船で温めたり、エアコンがきいた暖かな部屋から急に寒い場所へ移動したりすることがよくあります。しかし、心筋梗塞予防の観点からいえば、こういった寒暖差を体に与えることはあまりおすすめできません。精神的にはストレスを解消しているようですが、寒暖差を感じさせることは身体的なストレスになるのです。

温度変化が心臓に負担をかける仕組み

寒暖差は身体的ストレスの原因

暖かな場所から寒い所へ移動すると、交感神経が刺激されます。交感神経が刺激を受けると、体温を保とうとして血管が収縮し、血流が悪くなることに。血液の流れが悪くなると、心臓は体中に血液を送ろうとしてポンプ機能を高めるため、血圧が急激に上昇します。このような影響はヒートショックと呼ばれており、心筋梗塞やその他の病気を引き起こしかねません。

特に冬の寒い季節は寒暖差のストレスを受けやすく、ヒートショックの影響が心配されます。実際、心筋梗塞の発症率は冬場のほうが高いです。室内と外気の寒暖差や、急激に寒さを感じる環境に身を置かないことが、冬場の心筋梗塞予防において重要だといえるでしょう。

冬の温度差改善ポイント

室内

冬の寒暖差をできるだけ小さくするためには、部屋の温度を上げすぎないことが大切です。室内の温度は20℃以上に保つのが望ましいですが、それ以上暖めすぎると、外気との温度差が大きくなってしまいます。金属のドアノブなど、急に冷たさを感じるような部分には、直接触れないようにカバーをかけておくとよいでしょう。

寝室

冬場の屋内で何より気をつけたいのは、浴室の温度管理です。入浴中の突然死は、12月と1月に最も多くなるというデータも出ています。寒い冬の時期には、衣類を脱いでから浴槽に浸かるまで、または浴室を出て脱衣所に移動する間など急激な温度差を感じるシーンが多いです。脱衣所や洗面所に小型の暖房器具を置くなどして、寒暖差を小さくするようにしましょう。

浴室

寒暖差対策は屋内だけでなく、外出する際にも気をつけたいポイントです。近所までだからと薄着や軽装で出かけたりせず、ちょっと外出するだけでも、コートなどの防寒用具を使用しましょう。厚手の靴下やマフラーなどで、足と首の後ろをしっかりと暖めるのがおすすめです。また、厚着をし過ぎて汗をかくことがないように調整してみてください。

屋外

就寝中の汗や呼吸によって、起床時の体内の水分量は、寝る前よりも少なくなっています。朝目覚めたときに喉の渇きを感じるのはこのためです。起床時には、コップ1~2杯程度の水を飲むようにしましょう。起床時には冷たい水を避け、常温の水を飲みます。これは急激な体温の低下にともなう血圧の上昇を防ぐためです。

夏の温度差にも注意

夏の寒暖差でも冬と同じ影響が

寒暖差による体への影響が心配なのは、冬だけではありません。夏の炎天下にさらされた後に、急に冷房のきいた部屋へ入ったり、逆にエアコンで温度を下げた部屋から真夏の日中に外出したりするときにも、冬の寒暖差を感じたときと同じ現象が起こってしまいます。

夏の暑さによって大量の汗をかき、体内の水分量が不足して血液がドロドロになってしまうことも、心筋梗塞のリスクを高める原因。外出時はこまめに水分を補給し、冷房の強い部屋へ入る前には汗を拭き、1枚羽織れるものを持っておくといった対策をしましょう。