ヨーグルト

 

乳製品の中でも特にヨーグルトには、コレステロールを下げる働きがあることで知られています。高コレステロール症は、生活習慣病の典型的な症状。心臓病や脳卒中など、致命的な疾患も招きかねない恐ろしい症状。食事や運動などを習慣化しながら、あわせて食事ではヨーグルトを日常的に摂取することで、様々な疾患の予防をしていきましょう。

ヨーグルトが健康に良いとされる理由

乳製品の健康効果は
古くから知られていた

ヨーグルトが誕生したのは、3000年前とも5000年前とも言われています。現在のブルガリアで偶然の産物として誕生したという説が有力ですが、正しい説はさておき、この段階では「ヨーグルトは体に良いもの」という認識はなかったようです。その後、シルクロードを渡って日本に乳製品が渡来したのが7世紀。聖徳太子の時代に、ヨーグルトが日本にもたらされました。日本で一番古い医学書を紐解くと、すでに「ヨーグルトは体に良いもの」という趣旨の記述が見あたります。日本はもちろん世界中で、かなり古くから「ヨーグルトは体に良いもの」という認識があったようです(ヨーグルトの歴史には諸説あります)。

最新の研究がヨーグルトの
腸内作用を解明

フランスのパスツール研究所は、ヨーグルトがヒトの腸内環境を健康に保つと八表しました。「腸内環境はバランスの取れた腸内細菌によって守られているが、加齢とともに腸内細菌のバランスが崩れる。ここにLB81乳酸菌を投入することによって、若いころのような腸内細菌バランスに戻る」との説でした。実際、マウスを使った実験を通じてこの説を裏付けました。また食品メーカーの明治は、LB81乳酸菌が腸管内の抗菌ペプチドの遺伝子に作用し、腸内のバリア機能工場と腸内細菌の良好なバランスを保つことを解明。順天堂大学医学部でも、ヨーグルトでは便秘解消に効くメカニズムを唱えています。

 

ヨーグルトに含まれる注目の成分

コレステロール値を下げる
働きがある乳酸菌

ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、生活習慣病の予防に貢献する働きがあります。具体的には、高コレステロール、高血圧、脂質異常症、高血糖など、心臓病や脳卒中などの原因となる症状数値を改善させる、と言われています。ただし、ヨーグルトに含まれる乳酸菌には非常に多くの種類があり、それらがすべて同じ働きをするわけではありません。生活習慣病の予防に特に働くと言われているのが、有名なところではガセリ菌SP株、クレモリス菌FC株、シロタ株などです。ヨーグルトを購入する際には、どんな菌が主成分なのかを確認してみると良いでしょう。

糖質の代謝を促す
ビタミンB2

ヨーグルトに含まれる成分として、乳酸菌やカルシウムは知られたところですが、実はビタミンB2が非常に豊富である点はあまり注目されていません。ビタミンB2には、血糖の代謝を促す働きがあることから、動脈硬化、糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の予防に役立つと言われています。なお、ダイエットや糖尿病予防などを目的に、糖質カットした食事を意識している人も多いようです。あわせてビタミンB2をしっかりと補給することによって、食事制限の成果はより一層期待できるでしょう。

 

ヨーグルトのおすすめの食べ方

ヨーグルトは、そのまま食べてもとても美味しいのですが、他の食材と混ぜ合わせることで、また新たな魅力を感じることのできる不思議な食材。ケーキの材料などにもよく使われますが、そこまで凝らなくても、単に和えるだけでも十分食材としての魅力を楽しめます。若干クセのある食材でも、ヨーグルトで包み込むだけで、抵抗のないまろやかな味に。あわせて健康効果も期待できるのですから、一石二鳥です。

おすすめのレシピ

生野菜のプレーンヨーグルト和え

お好みの野菜を千切りにして、潰したニンニク、塩、ミントを少々和えたヨーグルトをかけます。仕上げにオリーブオイルをかけてから、冷やしてお召し上がりください。サッパリとした爽快なデザートになります。野菜は生活習慣病を予防する筆頭食材。ヨーグルトの働きと合わせて、心臓病などの予防にも役立つでしょう。なお、酸っぱい味が苦手という方は、キウイやリンゴ、グレープフルーツなどの果物を入れれば美味しくいただけます。

果物のヨーグルトドレッシング和え

バナナ、キウイ、グレープフルーツを小型にカットしておきます。熱湯で柔らかくしたレーズンをその上に乗せます。一方で、ヨーグルト、生クリーム、レモン汁、砂糖を和えたヨーグルトソースを作ります。果物の山にヨーグルトソースをかけて出来上がりです。バナナ、キウイ、グレープフルーツには、食物繊維やビタミンCが豊富に含まれています。一方でヨーグルトには、食物繊維とビタミンC以外の栄養素はほぼ全て含まれています。互いの不足する部分を補い合ったパーフェクト食品となります。

ヨーグルトとハチミツのゼリー

ヨーグルト、果汁100%のミカンジュース、ハチミツ、粉ゼラチンをよく混ぜながら湯煎します。その後、お好みの器に流し込み、ラップをかけて冷蔵します。よく固まったら、上にミカンをたくさん飾って出来上がりです。あっさりし過ぎず、甘過ぎず、舌触りが滑らかで万人受けするゼリーです。ハチミツには、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、アミノ酸などが豊富。甘いのにカロリーが低く、血糖値の上昇を抑える働きがあるとも言われています。

 

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ヨーグルトを食べる際の注意ポイント

Point

01

ヨーグルトを加熱すると、乳酸菌が死滅してしまいます。温度や加熱時間によっても異なりますが、60度程度の温度だと30分で全滅すると言われています。一方で、乳酸菌は死滅しても腸への一定の働きは残ることが、近年の研究で判明しています。つまり乳酸菌は、「生きたまま腸まで」届かなくても良いのです。同じ乳酸菌の健康効果を持つ食品に、味噌がありますね。味噌の用途は、ほとんどが味噌汁です。加熱しています。それでも健康効果は昔から知られていますね。ヨーグルトの乳酸菌効果を得るために、加熱調理のレシピを避ける必要はないのです。

 

Point

02

近年ブームのヨーグルトダイエット。「夜にヨーグルトを食べると痩せる」、「ホットヨーグルトが良い」などなど、絶えないダイエットブームに乗っかり、様々な説が流れているようです。前述のとおり、ヨーグルトには生活習慣病を予防する効果が期待されています。ダイエットに良いとされる理由にもなるでしょう。一方で、ヨーグルトのカロリーは意外に高く、しかもヨーグルトの脂肪分は体内に吸収されやすい性質を持っています。つまり、太る要因も一面にはあるということです。実際にヨーグルトにダイエット効果があるかどうかは不明ですが、少なくとも、食べれば食べるほど痩せる、といった夢の食品ではないのでご注意を。

 

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