酢には、コレステロールを下げる働きや血圧を下げる働き、内蔵脂肪を減少させる働きなど、実に様々な健康効果があると言われています。昔から酢の健康効果は謳われていますが、近年では科学的にもその働きが実証されつつあります。ここでは、私たち日本人にとって身近な存在である酢について、その秘められたパワーをご紹介します。

酢が健康に良いとされる理由

コレステロールを下げる効果が?
酢に秘められたパワー

酢には、知られざる働きがたくさん秘められていると言われていますが、その中で近年判明してきたのがコレステロールを下げる働き。ある民間研究機関の実験により、酢の主成分である酢酸にコレステロールを下げる働きがあることが判明したのです。実験では酢を毎日15ml摂取。摂取しなかった組と比べて、有意なコレステロール減少効果が見られたと言います。ちなみに30mlの組とでは、大きな違いは見られませんでした。15mlという分量がポイントのようです。

酢は内蔵脂肪の減少を
サポートする

食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、睡眠不足、ストレスなどによって引き起こされる現代病、メタボリックシンドローム。40歳以上の男性のうち、2人に1人はメタボまたはメタボ予備軍と言われています。少しでも症状を改善しようと、様々な試みを実践している人も多いでしょう。そのような中、酢を毎日摂取することで内蔵脂肪を減少させる可能性を示唆する研究データが公表されました。内蔵脂肪の減少とは、まさにメタボリックシンドロームの症状軽減という意味でもあります。動脈硬化、心臓病、糖尿病、脳疾患などの原因を、酢が防いでくれる可能性が出てきました。

 

酢に含まれる注目の成分

生活習慣病を多面的に
予防する酢酸

酢に含まれる酢酸は、生活習慣病に関わるほぼ全ての症状を予防・改善すると言われています。上記の通り、コレステロールを減少させる働きや、内臓脂肪を減らす働きがあることは、すでに科学的な実験で証明されています。それに加えて、高血圧を改善させる働きがあるとも言われています。血圧の上昇に関連するホルモン「レニン-アンジオテンシン系」の働きを、酢酸が抑えてくれるからです。他にも、酢酸には中性脂肪を低下させる働きや、血糖値の上昇を抑える働きがあるとされ、生活習慣病に対して多面的な予防効果を発揮することが期待されています。

脂肪燃焼効果から生活習慣病
予防に貢献するアミノ酸

酢には、アミノ酸が豊富に含まれています。特に豊富にアミノ酸を含んでいるのは、日本伝統の黒酢です。アミノ酸には脂肪の燃焼をサポートする働きがあるとされ、中でも特にリジン、プロリン、アラニン、アルギニンの4種類は、脂肪燃焼に大きく貢献することが知られています。血中の脂肪を分解することから血液サラサラ効果をもたらし、生活習慣病の諸症状を予防・改善。ひいては、動脈硬化、心臓病、脳卒中などの大病予防へとつながることが期待されています。

 

酢のおすすめの食べ方

酢は調味料なので、基本的には万能な食材。どんな食材と和えてもよく合います。ただ、酢はサッパリした味わいが特徴なので、そのサッパリ感を活かして、なるべくシンプルに料理に活かしたいもの。ここでは、手間のかからない酢レシピを3つご紹介します。いずれも、生活習慣病予防の点で酢と相乗効果が期待できる食材をピックアップしてみました。

おすすめのレシピ

サンマのバルサミコ酢焼き

サンマを3枚におろしたあと、適度な大きさにカットします。全体に小麦粉をまぶしたらフライパンへ。中火で焼き色がつくまで火を通したら、醤油とバルサミコ酢をかけてひと煮立ち。彩り豊かな生野菜などと合わせて皿に盛りつけて完成です。少しでも手間を省きたい人は、小麦粉を省略しても構いません。おおむね同じ味に仕上がります。バルサミコ酢とDHAの働きで、ドロドロ血を改善させる効果が期待できます。

様々な料理に合わせやすい酢玉ねぎ

みじん切りにした玉ねぎを、常温で1時間程度放置します。一方で、素とハチミツを入れた鍋を火にかけて、ハチミツを溶かします。放置していた玉ねぎを鍋の中に入れて、かき混ぜながら2分間加熱。保存容器に入れれば完成です。酢には防腐効果があるので、常温でも2週間程度は持ちます。そのまま食べてもOKですが、サラダに加えたり、タルタルソース風にアレンジしたりしても可。玉ねぎには、酢と同様に血液サラサラ効果があります。

もやし、キュウリ、ツナの酢の物

酢、醤油、砂糖、みりんをボールに入れてよく混ぜます。茹でて水気を切ったもやしと、薄く輪切りにしたキュウリ、ツナをボールに入れて、全体をかき混ぜたら完成です。夕食のもう一品や、晩酌のお供などに最適です。時間も手間もかからないので、ぜひお試しを。ローカロリーであることに加え、ツナには生活習慣病予防に効果的なDHAとEPAが豊富に含まれています。

 

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酢を食べる際の注意ポイント

Point

01

すでに説明したとおり、酢は毎日15ml程度を摂取することによって、コレステロールを減少させる働きがあるとされます。それ以上の量を摂取しても、効果に大差はありません。15mgと言えば大さじ1杯。1日3食として、1食あたり5mg(小さじ1杯)を意識して摂るようにしましょう。摂取の仕方は、どのような方法でも構いません。酢飯として、ドレッシングとして、隠し味としてなどなど。酢は調味料なので、どんな食材にも比較的なじみやすいでしょう。

 

Point

02

どんなに健康に良いとされる酢でも、摂りすぎると健康を害することがあります。その代表的な例が体温低下です。酢は、東洋医学では陰性食品に分類されます。陰性食品とは、体温を下げる食品のこと。もともと基礎体温が低い人が酢を摂取し過ぎると、体温低下で体調を崩す恐れがあります。また、酢の過剰摂取によって赤血球が破壊されるとの説もあります。貧血症の人は注意しましょう。過ぎたるは及ばざるがごとし、です。適量を守ることで、酢の働きを最大限に享受してください。

 

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