動脈硬化の予防にトマトが効果的な理由

古くから「トマトが赤くなると医者が青くなる」とも言われるほど、トマトは栄養価が高い食材です。そしてトマトの栄養素には、動脈硬化を予防して心筋梗塞を未然に防ぐ効果が期待される成分も豊富に含まれています。具体的な成分や食事に取り入れるときのポイントも含めて紹介しましょう。

トマトに含まれている成分

リコピン

リコピンは動脈硬化の予防に大きな効果が期待できる成分です。リコピンは、緑黄色野菜に豊富なカロチノイドの1種であり、高い抗酸化作用を持つもの。その抗酸化力の働きはβカロチンの2倍、ビタミンEの100倍とも言われています。トマト自体もその抗酸化作用によって、紫外線ダメージから身を守っているのです。

抗酸化作用によって活性酸素の影響を防ぐことは、さまざまな病気の予防につながります。活性酵素は動脈硬化や生活習慣病、ガンなどの原因。リコピンを摂ることで、これらの病気のリスクを減らすことにつながるのです。

ビタミンCやビタミンP

トマトにはビタミンCやビタミンPといった栄養素が豊富に含まれていることも特徴です。これらのビタミン類にも、血管や血液中のコレステロールの状態を改善する効果が期待できます。ビタミンCは血管を丈夫にする効果や血中のコレステロールを減らす作用を持つ栄養素。ビタミンPは血管壁を強くする働きや血圧降下作用を備えています。

またビタミンC、Pの他にも、βカロチン、ビタミンEなどのビタミン類、カリウムやカルシウム、鉄などのミネラル、ペクチンという水溶性食物繊維も豊富です。これらによって血液をサラサラにする効果が期待でき、動脈硬化や糖尿病の予防につながります。

どの程度摂取すれば良い

2ヶ月程度が目安

トマトによる血管や血液内のコレステロールへの効果を得るためには、継続摂取が有効だと言われています。ある研究では、8週間継続してリコピンを摂取をすることで、善玉コレステロールが増加することが報告されました。善玉コレステロールが増えると、悪玉コレステロールとのバランスが良くなり、健康を支える力になります。そのため健康を意識してトマトを摂取するならば、2ヶ月程度継続することが大切です。

また、トマトをそのまま食べるだけでなく、トマトのジュースやピューレなど加工品を取り入れても良いでしょう。摂取量としては、トマトやトマトジュースで300g程度が目安です。

トマトを食事に取り入れるときの注意点

加工品の塩分や糖分

トマトの栄養分は缶詰やトマトジュース、ケチャップなどからも摂取できるうえ、加工品は完熟トマトを使っているため栄養価がさらに高くなっています。手軽に摂取できる加工品は非常に便利ですが、注意すべき点も忘れてはなりません。それは、加工品に使用されている塩分や糖分の問題です。

トマトの加工品は、物によっては塩分や糖分をたくさん含んだものもあります。そのため知らないうちに塩分や糖分を摂りすぎる恐れもあるのです。これはかえって糖尿病や高血圧のリスクとなるので、加工品は無塩タイプを選び、ケチャップは控えめにするよう心がけてください。安全にトマトの効果を得るために、商品選びも慎重に行いましょう。

 

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