お茶

 

緑茶の成分カテキンのうち、ガレート型カテキンには、コレステロールを抑制して動脈硬化を予防する働きがあります。このカテキンの主要成分エピガロカテキンガレートには、リン脂質の一つホスファチジルコリンと結びついて、コレステロールの吸収を抑制する力があり、その働きで血液中の総コレステロール値を抑制します。

お茶が健康に良いとされる理由

4000年前の中国で認められていた薬としてのお茶

お茶の健康効果が初めて認められたのは、今から4000年ほど前のこと。中国の古い書物には、当時の皇帝が健康増進のために緑茶を飲んでいたことが記されています。日本にお茶が伝わったのは鎌倉時代。茶祖の栄西禅師が、宋から持ち帰り、お茶の専門書緑「喫茶養生記」に、「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」と記しました。1214年、当時の征夷大将軍・源実朝に、酔いざめの妙薬としてお茶を献上したといわれます。

カテキンの語源は「神の木」と呼ばれるアカシア・カテキュー

1821年、ドイツの化学者が、インド産のアカシア・カテキューという木で作った生薬から、結晶状の物質を抽出。世界で初めてカテキンが発見されました。古くから美容・健康効果のある生薬として知られ、後にドイツの植物学者が、「catechu(カテキュー)」から、「カテキン」と名付けたそうです。日本茶のカテキンを発見したのは、理化学研究所の辻村みちよ博士。1929年、苦難の末、抽出に成功しました。

 

お茶に含まれる注目の成分

茶カテキンが総コレステロール値のバランスを整える

お茶の渋み成分茶カテキンは、ポリフェノールの一種で、優れた抗酸化作用があります。カテキンの一種、エピガロカテキンガレートには、血中コレステロールを抑制したり、血圧や血糖値を下げて動脈硬化や心筋梗塞予防に効果があります。埼玉県立がんセンター研究所では、1980年代から、お茶と心臓病の関係を調査。1日に10杯以上緑茶を飲む人は、心臓病やガンで死亡する確率が少ないことを実証しています。

麦茶の香り成分アルキルピラジンとGABAの健康作用

ミネラルが豊富な麦茶には、アルキルピラジンとGABAが豊富。アルキルピラジンは、大麦を炒った時の香り成分で、血液の血小板がカルシウムを取り込むのを阻害して血栓をできにくくし、血液をサラサラにする効果が。GABAはアミノ酸の一種で、アドレナリンの分泌を抑えて、血圧の上昇を安定させます。腎機能を高めてナトリウムを排出し、高血圧を防いだり、コレステロールと中性脂肪を抑制する効果があります。

 

お茶のおすすめの食べ方

イラストお茶には消臭効果があるので、シャケやイワシ料理等を作るときは、抹茶や茶葉をまぶしたり、ふりかけたりすると、臭みが消えます。成分を抽出した出がらしにも、カテキンが残っているので、乾燥後、ミキサーで砕いて粉末にすると、料理のバリエーションが広がります。ゼリーやプリンを作ったり、焼酎やウイスキーと割ってもいいでしょう。料理の味や風味を引き立てるアクセントとして、上手に取り入れたいですね。

おすすめのレシピ

お茶と桜エビの彩り鮮やかなふりかけおにぎり

お茶の葉をフライパンであぶった後、桜エビと白ごま、青のり、塩をミキサーにかけて、おにぎりにまぶすだけ。抽出前の茶葉には、お茶の健康成分がたっぷり詰まっています。桜エビはタウリンが豊富で、血中コレステロール値を下げます。抗酸化力の強いアスタキサンチンも含まれているので、動脈硬化や心臓病予防効果が。

茶葉とシャケとキノコの「ちゃんちゃん焼き」

好みのキノコと玉ねぎ、ししとう、シャケをアルミホイルの上に置いて茶葉をふりかけます。合わせ調味料(マヨネーズ・酒・味噌)をかけてから、ホイルできちんと包んでフライパンで蒸し焼きするメニュー。シャケには、高血圧予防と動脈硬化予防効果、キノコには、血液サラサラ効果で、心臓病リスク低下に期待できます。

抹茶風味の家庭で簡単に作れる本格和風プリン

牛乳とお抹茶、卵で作る、和風プリンです。牛乳と抹茶、卵、グラニュー糖を混ぜた後、プリン型に流し入れて160℃のオーブンで20分焼いた、本格的なプリンです。カラメルソースの代わりに、黒蜜を使ってもいいでしょう。黒蜜には、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれる成分「フェニルグルコシド」が含まれています。

 

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お茶を飲む際の注意ポイント

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お茶にはタンニンが含まれているので、貧血の薬と一緒に飲むと、鉄分の吸収が悪くなり、薬の効果が半減します。またカフェインも含まれているため、薬が強く効きすぎてしまいます。一緒に飲むのは危険なので止めましょう。薬によっては、まったく影響ないものもありますが、どんな成分が含まれているかは、専門家でなければ、なかなかわかりにくいもの。どんな薬でも、白湯や水と一緒に飲むようにしましょう。

 

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お茶は健康にいい飲料ですが、カフェインが含まれているので、飲みすぎは考えものです。カフェインには利尿作用があり、たくさん飲むと、体に吸収されても、すぐに尿として排泄されてしまいます。そうなると、体内が水分不足になり、体調不良や便秘などの症状が現れることも。お茶の種類や成分にも差がありますが、1日に1~2杯程度であれば、問題ないようです。また冷たいお茶は、体を冷やして、便秘のもとに。常温または少し温かい程度がベストな温度です。

 

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