動脈硬化の予防にほうれん草が効果的な理由

動脈硬化は心筋梗塞につながりやすい状態を作るうえ、気がつかないうちに進行していくもの。そんな動脈硬化のリスクを軽減するには、血液や血管に良い食材を積極的に取り入れてみましょう。ほうれん草は鉄分が豊富なことで知られますが、じつは動脈硬化に効果的な成分も含みます。

動脈硬化のリスクが軽減

カロチンによる抗酸化作用

ほうれん草は栄養豊富な緑黄色野菜として有名ですが、なかでもカロチンの量に優れています。その含有量はブロッコリーの約5倍といわれており、多くの野菜のなかでもトップクラス。そのカロチンのうち特にβカロチンという種類は抗酸化作用を持っており、動脈硬化を予防するために有効に働きます。

βカロチンは活性酸素による細胞の酸化を予防してくれる成分です。活性酸素によって細胞が酸化することで体は老化し、病気を引き起こすといわれています。血管が酸化すると固くもろくなり、動脈硬化のリスクが高まるのです。

サプリメントよりも高い効果も

カゴメと静岡大学の共同研究により、ほうれん草の摂取による健康効果が明らかになりました。研究で着目されたのは、血中ホモシステインという動脈硬化のリスクとなる物質です。ほうれん草の血中ホモシステインの低減効果は、サプリメントの単独摂取よりも高いことがわかり、ほうれん草摂取による動脈硬化予防作用への期待が高まっています。

また、ほうれん草に含まれる葉酸やぺダインなどの豊富な栄養素は、サプリメント単独では得られません。またより高い動脈硬化予防効果を期待するのであれば、サプリメントよりも日常的な食事での摂取が望ましいもの。ほうれん草などの野菜を取り入れることで、より効率的になると考えられているのです。

時期の違いに注意

夏と冬ではビタミンCの量が異なる

ほうれん草は血管と血液に良い栄養素に恵まれていますが、季節によってその成分は変化します。抗酸化作用を持つビタミンCは2月に豊富になり、その差は夏と比較すると約7.7倍。これは生育の過程に関係しているようです。

また夏のほうれん草が1ヶ月程度で成長するのに対して、冬のほうれん草は3ヶ月もの時間をかけて成長します。その分、土から栄養分を吸収できるため、冬はより多くの栄養分を得られ、豊富なビタミンCを持ったほうれん草が育つのです。

ほうれん草の効果的な調理法

茹ですぎには注意

ほうれん草を食べる際、通常アク抜きを行いますが、これはシュウ酸という成分を取り除くためです。シュウ酸はえぐみを出す成分であり、大量に食べると結石の原因となります。そのため、茹でてから調理をするのが一般的。ただし、茹でることで水溶性のビタミン群や葉酸は流れ出てしまうため、茹ですぎには注意が必要です。

ビタミンCの流出を防ぐには、普通に茹でるのではなく蒸し茹でにすると効果的でしょう。また、油で調理をすることでβカロチンの吸収をさらに高めることが期待できます。

ほうれん草の保存方法

冷凍保存も可能

ほうれん草は、冷蔵でも冷凍でも保存が可能です。冷蔵保存する場合には、新聞紙でくるんだものをそのまま冷蔵庫へ入れます。あるいは根元を落とし、下茹でして水気を絞った状態でポリ袋に入れる方法も使いやすくて便利です。冷蔵保存では3~4日程度持ちます。

長期保存の場合には冷凍がおすすめです。少量に小分けしたものをラップに包んで冷凍庫に入れましょう。ただし新鮮なもののほうが栄養価は高いため、早めに使い切ることを意識してください。

 

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