コレステロール値に気を使っているなら、肉を食べるときには注意が必要です。肉に含まれる動物性脂肪は、飽和脂肪酸というコレステロールを増加させる脂肪酸で構成されています。過剰に摂取するとコレステロールが蓄積されてしまうので、食べ過ぎは禁物です。しかし肉はすべてダメ、というわけではありません。脂肪分の少ない肉、たとえば豚のヒレや鶏のササミなどは、心筋梗塞や狭心症の予防に効果的なのです。

肉が健康に良いとされる理由

認知症予防に効果がある豚肉

豚肉には、認知症の予防に効果があるとされる「カルノシン」という物質が含まれています。カルノシンには細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、脳の細胞を酸化からガード。この働きが、認知症予防に大きな働きをもたらしてくれるのです。また豚のヒレ肉には「アラキドン酸」という記憶力を向上させる成分も含まれています。豚肉は脳の健康を保つのに、効果が期待できるのです。

風邪をひいてしまったら鶏肉を食べよう

鶏肉は風邪をひいて喉が痛むときにおすすめの食材です。鶏肉にはのどの粘膜を強化する作用を持つ「ビタミンA」が含まれています。ビタミンAは細胞分裂を促進することで、粘膜を元気にするのです。風邪のウイルスを撃退するには、体温を上げて体の免疫細胞を活性化させる必要があります。動物性たんぱく質には体温を上げる効果があり、特に鶏肉は消化にも良いので、風邪の治療に期待が持てます。

 

肉に含まれる注目の成分

豚肉のポークペプチドが血栓を作らせない

「ポークペプチド」は、パイナップルやパパイヤに含まれている酵素と豚肉のたんぱく質が合わさることで作られる成分。血小板が固まるのを抑制する効果があるので、脳卒中や心筋梗塞の予防に有効だといわれています。また動脈硬化を引き起こす中性脂肪やコレステロールを下げる働きも。ポークペプチドを体内に摂り入れるには、豚肉だけではなくパイナップルやパパイヤ、キウイなどを一緒に食べる必要があります。酢豚や炒め物がおすすめです。

カルノシンは細胞の酸化を抑制し疲労回復にも効果あり

鶏のむね肉や豚のもも肉などに、多く含まれる注目の成分「カルノシン」は、2つのアミノ酸がくっついてできたペプチドの一種。強い抗酸化作用を持つことが特徴です。細胞の酸化を抑制し、認知症を予防してくれます。また体内で乳酸が作られるのを防ぐ働きもあり、疲労回復にもおすすめです。カルノシンは長距離を休まず飛び続ける渡り鳥の翼の根元にも含まれている成分。持久力の増強効果も期待できます。

 

肉のおすすめの食べ方

豚肉をつかったレシピを3つご紹介します。豚肉を上手く調理することで摂取できる成分は、抗酸化作用を持つカルノシンやアラキドン酸、ポークペプチドなど。特にポークペプチドを摂るには、パイナップやキウイと一緒に豚肉を食べる方が効率的なので、調理法に注意してくださいね。

おすすめのレシピ

豚肉の炊き込みご飯

豚肉を1㎝角に切って塩コショウで下味をつけ、キウイも同じように1㎝角に切ります。豚肉とキウイを混ぜて1時間ほど置いたら、洗って水気を切ったお米に混ぜましょう。白ワイン大さじ2杯、スープ3カップ、黒コショウを少々、塩小さじ2/3を合わせ、先ほどのお米に加えて炊き込みます。炊き上がったところに、湯むきして1㎝角に切ったトマトを投入。トマトが程よく蒸されたら完成です。

大根と豆もやしの豚汁

豚ももスライスを3㎝幅に切ります。さつまいもは皮をむかず、1㎝程度の厚さにいちょう切り。大根と人参も同じようにいちょう切りにして、野菜を下茹でしておきます。芯をとったキャベツはざく切りにし、熱湯で油抜きした油揚げは短冊切りにして下準備はOKです。鍋にかつおだしと豚ももスライスを入れ、アクを丁寧に取りながら加熱。豚ももに火が通ったところで大豆もやしとキャベツを入れ、しんなりしたら下茹でした野菜と油揚げを入れてさらに火を通します。最後に酒かす、濃口醤油、塩、酒で味付けして完成です。

豚スネ肉のビール煮込み

豚スネ肉を3㎝大にし塩コショウを少々。大さじ2杯の小麦粉をまぶします。玉ねぎはくし形に切り、にんじんとジャガイモは乱切り。バター大さじ2杯を鍋に入れ、豚肉を炒めましょう。玉ねぎ、にんじん、じゃが芋を入れ、小麦粉をまぶして、さらに炒めます。ロリエとトマトピューレ、スープ、ビールを入れて30~40分煮込んだら塩とコショウで味付け。仕上げに乱切りにしたピーマンを炒めて加えれば出来上がりです。

 

アイコン

肉を食べる際の注意ポイント

Point

01

コレステロールを気にする人は、肉を食べる際に注意が必要です。なぜなら、部位によっては悪玉コレステロールが多く含まれているから。豚肉ならバラやロース、牛肉ならサーロインとロースに脂肪が多いです。反対に脂肪が少ないのはモモやヒレ。これらの部位はコレステロール値への影響が少ないので、コレステロール値の改善におすすめです。肉を選ぶ際は、どの部位なのかわからない状態に加工された肉や、ひき肉には注意が必要。またベーコンやコンビーフ、ハムなどは塩分が多いので、摂り過ぎないようにしましょう。健康的に肉を食べるためには、なるべく脂肪分の少ない部位を選んで、添加物を控えて調理することが大事なのです。

 

Point

02

肉を健康的に食べるには、食べ合わせや調理法が大事。血栓を防ぐ「ポークペプチド」は、豚肉のたんぱく質とパイナップルの酵素が合わさることで生まれます。豚肉だけを食べてもポークペプチドは摂取できないのです。また豚肉には、疲労回復に効果があるビタミンB1が豊富に含まれています。このビタミンB1を摂るなら豚汁がおすすめ。ビタミンB1は水溶性なので、豚汁のスープにたっぷり溶け込ませることで、効率的に摂取できるのです。食べ合わせと調理法に注意して、賢く肉を食べましょう。

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?