マグネシウム

マグネシウムを多く含む食品を習慣的に摂取している人は心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクが低下する、との研究データが発表されました。ここでは、マグネシウムと心筋梗塞等との関係、マグネシウム不足が招く可能性のある病気、およびマグネシウムを多く含む食品などについてまとめました。

マグネシウムの摂取量と心筋梗塞の発症率との関係

2017年9月7日、国立がん研究センターは、マグネシウムを多く摂取している人ほど、心筋梗塞などの循環器系疾患の発症率が低いと発表しました。
マグネシウムの摂取量と循環器系疾患との関連についての研究は、同センターが岩手や茨城、沖縄などの8県の被験者を対象として行なったもの。45~75歳の約85,000人の被験者について、マグネシウムの摂取量と循環器系疾患の相関関係を15年間にわたり調査しました。
結果、男女ともにマグネシウムの摂取量が多ければ多いほど、心筋梗塞などの循環器系疾患の発症率が低下することが判明。たとえば男性の被験者については、マグネシウムの摂取量が最も多いグループと最も少ないグループを比較した場合、前者のほうが後者に比べて発症率が34%減というデータが得られました。
マグネシウムの摂取量と心筋梗塞等の発症リスクとの関係は、以前から欧米人を対象とした臨床データが存在していました。今回の国立がん研究センターのデータは、アジア人を対象とした初めての研究成果として、国内外から高く注目されています。

マグネシウムが欠乏するとどうなる?

マグネシウムは、たんぱく質の合成やエネルギー代謝において欠かせないミネラル。欠乏することで、循環器系を始めとした様々な健康被害を招く可能性があります。
マグネシウム不足が招く主な症状は以下の3つになります。

◆血圧の上昇
もともと血栓や動脈硬化のある人は、血圧の上昇によって心筋梗塞にいたる可能性が高くなります。

◆血糖の代謝低下
血糖の代謝低下によって、糖尿病に発展する可能性が高くなります。糖尿病は心筋梗塞を合併する代表的な病気です。

◆動脈硬化の促進
動脈硬化が悪化し、心筋梗塞にいたる可能性が高くなります。

厚生労働省では、成人男性において1日370mg、成人女性において1日270mgのマグネシウム摂取を推奨しています。その一方で、日本人における実際のマグネシウム摂取量は、男女合わせた平均で250mg。推奨される量には及びません。

マグネシウムが多く含まれる食品

マグネシウムを豊富に含む食品を見てみましょう。以下、可食部100gあたりにおけるマグネシウムの含有量になります。

◆ナッツ類
・ひまわりの種…390mg
・アーモンド…270mg
・カシューナッツ…240mg

◆海藻類
・あおさ…3200mg
・青のり…1400mg
・こんぶ…510mg

◆大豆製品
・きなこ…240mg
・木綿豆腐…130mg
・ゆで大豆…110mg

◆魚介類
・干しエビ…520mg
・するめ…310mg
・なまこ…160

その他にも、切り干し大根や抹茶、脱脂粉乳、玄米、そばなどにもマグネシウムが豊富に含まれています。
なお偏った食品のみから必要なマグネシウムを全て摂ることは、決して好ましいことではありません。他の食品の栄養バランスも考えたうえでメニューを考えるようにしましょう。

 

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