心筋梗塞の予防としての減塩

心筋梗塞は、毎日の食生活を改善することである程度の予防が可能です。心筋梗塞の原因を知ることで、リスクを減らして健康な生活を送りましょう。ここでは特に食事の塩分について、減塩の必要性と無理なく行える対策をご説明します。

塩分過多は心臓に負担をかける

塩分過多と心臓疾患の関係

塩分は、人間の健康に欠かせない大切なものです。しかし、摂り過ぎはかえって健康を損ねる原因にもなります。

塩分(=ナトリウム)を大量に摂取すると、血液中のナトリウム濃度が上がります。これを一定に保つためには、体内にたくさんの水分を溜めなければいけません。大量の水分を溜めこんだ体は、むくみ、血液量が増加します。血液量が増加すれば、当然それを流すための血管にも負担がかかることになるでしょう。さらには、心臓の負担も増加します。心臓は体中に血液を送り出すポンプの役割を担っているため、血液量が増えればそれだけ心臓への負荷も大きくなってしまうのです。その結果、心臓疾患のリスクも高まります。

塩分摂取量の目安

お味噌汁やお漬物など、日本人にとって当たり前の食事には多くの塩分が含まれています。しかし、塩分の過剰摂取は心臓の健康のためによくありません。

1日の塩分摂取量の目安は、健康な人で1日10グラム以下とされています。一般的なカップラーメンの塩分量は5グラム以上ありますから、1日に2つ以上カップラーメンを食べるとそれだけで塩分過多になってしまうということ。また、外食も味付けが濃い場合が多いため注意が必要です。

さらに、高血圧の方や心臓病の治療を行っている方などは6グラム未満、心不全になったことがある方は3グラム程度と、健康に何らかの問題がある方については一層厳しい目安が示されています。心臓に不安がある方は、特に減塩に気を配りましょう。

減塩のポイント

食事を楽しむ工夫

いくら減塩を意識しているからといって、やみくもに料理の味付けを薄くしたのでは食事の楽しさが損なわれてしまいます。そこでおすすめなのが、塩分以外のうまみを利用することです。

日本には「昆布」や「かつお節」、「煮干し」などの「うまみ」を料理に利用する知恵があります。このうまみを意識して料理を作ってみましょう。同様にコショウや生姜、ニンニクといった香辛料、ネギやワサビなどの薬味、レモンなども便利です。こうした食材を積極的に使うことは、味のバリエーションを増やすことにも役立ちます。

単純に醤油や塩で味をつけるのではなく、素材の味を楽しめるような料理を心がけましょう。旬の食材や新鮮な食材であれば、素材そのものの味を楽しむのもおすすめです。

カリウムを摂る

カリウムは、体内のナトリウム濃度を調整する働きを持っています。高血圧や塩分の摂り過ぎが気になる方は減塩を心がけるとともに、カリウムの摂取を積極的に行うようにしてください。カリウムは昆布や納豆、ひじき、アボカド、トマト、ホウレンソウなどに多く含まれています。普段このような食材をあまり食べていないという方は、今後食事メニューに取り入れるようにしましょう。

ただし、腎臓に病気を持っている方はカリウムの摂取量に気をつける必要があります。通常、摂り過ぎたカリウムは自然に尿と一緒に排出されますが、腎機能に異常がある場合は体に蓄積されてしまう可能性があるためです。命に関わることもあるため、十分注意してください。

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?