動脈硬化の予防にニンニクが効果的な理由

ニンニクは、古くからさまざまな国・地域で食事や民間療法などに用いられてきました。ニンニクの持つ成分には、動脈硬化や心筋梗塞を予防する効果が期待できるものがあります。どんな成分がどのように作用するのかを理解したうえで、上手にニンニクを取り入れましょう。

ニンニクが動脈硬化を予防・改善できる仕組み

コレステロールを下げる効能

ニンニクの成分には、コレステロールを下げる働きがあると言われています。この働きは「コレステロールの合成の抑制」と「コレステロールの排出」という二つの側面を持つことが特徴。

コレステロールの合成には補酵素と呼ばれる物質が使われますが、ニンニクの持つS-アリルシステインやビニルジチインといった成分は補酵素の働きを抑制し、コレステロールを合成しにくくさせます。また、ニンニクから発生するアリシンが変化してできるスルフィド類は、肝臓に貯蔵されているコレステロールを排出する効能を持つ成分です。

これらの働きによってコレステロールが抑制、排出されやすくなり、血管内に蓄積されにくくなります。ニンニクを用いてコレステロールを減らすことで、動脈硬化のリスクを下げることにつながるのです。

活性酸素を除去する効能

ニンニクには、抗酸化作用を持つ成分も含まれています。抗酸化作用とは活性酸素を除去する働きのこと。ニンニクの持つビタミンEやS-アリルシステインなどのイオウ化合物は、抗酸化作用によって血管内のコレステロールが酸化されることを抑制します。

コレステロールが酸化してできる過酸化脂質は、動脈硬化のリスクを高める原因です。ニンニクの作用によって酸化を避けたコレステロールは、善玉コレステロールによって回収されます。結果として、動脈硬化を予防することにつながるのです。

血栓をできにくくする効能

ニンニクには、血小板凝集抑制作用持つ成分が含まれます。これは、血小板の機能を抑制する働きのこと。血小板が固まらないことで、血栓が発生しにくくなります。血小板凝集抑制作用を担っている成分は下記の通りです。

  • ジアリルスルフィド(DADS)
  • アリルメチルスルフィド(AMS)
  • メチルアリルトリスルフィド(MATS)
  • ジメチルトリスルフィド
  • アホエン
  • ビニルジチイン

血栓は動脈硬化を悪化させる恐れがあるものです。ニンニクで血栓のリスクを抑えることで、動脈硬化はもちろん、心筋梗塞や脳梗塞を予防することもできます。

血管を拡張する効能

ニンニクは血管を拡張する働きも持っています。含有するイオウ化合物は血管平滑筋を柔らかくして弾力を与える作用、スコルジニンは末梢血管を拡張する働きを持つ成分です。これらの成分によって血管が柔軟に拡張することで、血管が詰まったり血圧が上がったりといったリスクを軽減する効果が期待できます。

直接動脈硬化を予防するものではありませんが、血管の健康と働きを守る大切な効能と言えるでしょう。

食事に取り入れるときの注意

食べ過ぎには注意

ニンニクは動脈硬化のリスクを減少する効能が期待される食材です。また、主食から摂取した糖質をエネルギーに変えるビタミンBを持ち、疲労回復にも良い影響を与えます。ニンニクのビタミンBは長時間失われることなく、長く働き続けるという長所も。

しかし、ニンニクはたくさん食べれば良いというものではありません。刺激が強く胃壁を刺激するため、食べ過ぎには注意する必要があります。ニンニクの刺激による体への負担を減らしつつ効果を活かすなら、1日1片程度を目安にしてみてください。

 

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