心筋梗塞の再発予防には禁煙が必要?

喫煙者の方であれば、「百害あって一利なし」ということわざを聞いたことがあるでしょう。弊害ばかりでなんの得にもならないことに対して使われる言葉ですが、煙草に関してはあながち間違いでもありません。じつは、喫煙は心筋梗塞の重大な要因。しかし、禁煙がそう容易なことではないことも事実です。それでも禁煙をするべきといわれる理由や、どうしたらやめられるのかを知っておきましょう。

禁煙をするべき理由とは

禁煙で心筋梗塞発症リスクは低下する

心筋梗塞で倒れた方で、医師から「煙草をやめるように」と警告された経験はないでしょうか。およそ4,000種類もの化学物質からなる煙草ですが、そのなかに含まれる有害な物質はわかっているだけでも200種類。一日1箱以上の煙草を吸っている場合、心筋梗塞での死亡リスクは非喫煙者と比べて2倍以上にも跳ね上がるといわれているのです。ただし、継続した禁煙によって発症の危険性は減少するため、今すぐにでも始める価値があるといえます。

煙草の煙は周囲にも悪影響

煙草の煙は吸っている本人だけでなく、周囲にも影響を及ぼすものです。たとえば父親が喫煙者の家庭の場合、母親や子どもが一本も吸っていなくても、家族の呼吸中の一酸化炭素やニコチン濃度は高まることがわかっています。これが受動喫煙です。一緒の空間で過ごす家族が吸う空気にも心筋梗塞を起こしうる有害物質が多く含まれるということは、忘れるべきではないでしょう。

禁煙指導の利用

禁煙を失敗しないためには禁煙指導へ

喫煙がひとつの要因となり心筋梗塞で倒れたとしても、すぐに禁煙をするのは難しいと感じるかもしれません。その際に活用したいのが、禁煙指導です。個人で禁煙を目指すことも可能ですが、ふとした瞬間に煙草を吸いたい衝動に駆られ、失敗してしまうケースも少なくありません。これは煙草に含まれるニコチンの依存性が関係しているためです。医療機関で受けられる禁煙指導では、医師による面談や薬の処方によって、煙草を断つ手助けをしてくれます。

禁煙指導は維持率が高く保険適用内

禁煙指導は、ニコチン依存症かどうかを判断する検査から始まります。依存症患者とされた場合、一定期間病院に通いながら、ニコチンパッチや禁煙補助薬などを使って禁煙治療を行うことになるでしょう。平成18年4月にはニコチン依存症の治療が保険適応の対象となり、以前よりも利用しやすくなりました。個人で禁煙を行うケースではニコチンの離脱症状で挫けてしまう方も多いなか、禁煙指導は医師が相談に乗ってくれるため、維持率が高いのです。

禁煙後の体重増加

軽い運動とカロリーの低い間食を

禁煙によって、体重が増加することを心配する方は多くいます。口寂しさからいつも以上にものを食べてしまうことや基礎代謝が落ちてしまうこと、禁煙によるストレスなどがその原因です。増減は気にしすぎないことが一番ですが、それでも気になる場合には、適度な運動を心がけ、カロリーの高い間食を取らないようにしましょう。運動であればストレッチやウォーキング、間食にはガムや干し昆布などを選んでみてください。

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