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3予防フェイズPhase

再発予防の実践と注意点

再発を予防する心臓リハビリテーション
心筋梗塞・狭心症患者の再発リスクは、女性患者だと35%。再発リスクを充分に理解し、危険因子となる生活習慣を是正することが、再発予防への一番の近道です。医師の指導のもと、心臓リハビリテーションのプログラムを日々実践して、心筋梗塞・狭心症を再発しない身体を作りましょう。

心筋梗塞・狭心症の再発リスクは?

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心筋梗塞や狭心症の再発リスクを高める悪い生活習慣

心筋梗塞・狭心症は、誘発する危険因子を是正しなければ、治療を受けても再発する危険があります。再発しやすい人は、高血圧・高血糖・脂質異常症・肥満・糖尿病などの生活習慣病を抱えている人。喫煙習慣や過度の飲酒、運動不足、食生活の乱れがある人も危険です。なかでも喫煙は、血管を収縮させるので、心筋梗塞の原因になります。また過度なストレスも、血圧が高くなって心臓に負担がかかり、心筋梗塞・狭心症の再発リスクが高くなります。

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バイパス手術の術後5年の再発率は3%以下の好成績

日本では、心筋梗塞・狭心症の発症後5年以内の再発率は、男性患者18%、女性患者35%です。どんな治療を行ったかによって再発率は変わり、カテーテル治療では数%から50%。カテーテル治療でも、ステント治療・バルーン治療によって再発率が変わります。もっとも低いのがバイパス手術で、術後5年の再発率が3%以下。これは、動脈硬化が起こりにくい血管をつなげているからです。この血管は、術後の管理がよければ30年以上機能するそうです。

 

ご存知でしたか?
健康な人にも起こる「血管攣縮(れんしゅく)」

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再発の原因にもなる「血管攣縮」

血管攣縮は、血管がけいれんして収縮を起こし、一時的に細くなってしまう症状です。

血管攣縮は全身で起こりうる症状ですが、特に心臓の冠動脈で起こるものは「冠攣縮性狭心症」の直接の原因になります。日本人の狭心症の約6割は、血管攣縮を原因としているともいわれています。冠動脈で血管攣縮が起こると、血管が異常に狭くなるため全身の血流が滞り、重症の場合は血管が完全に詰まって心筋梗塞を引き起こします。心筋梗塞の既往歴のある方は、動脈硬化が進行している方が多いため、血管攣縮による血管の異常収縮が起こり心筋梗塞につながるリスクも高く、細心の注意を払う必要があります。

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健康な人でも起こる「血管攣縮」、その対策は?

血管攣縮の怖いところは、健康な人でもある日突然発症することがある点です。血管攣縮は前ぶれなく瞬間的に始まる症状であるため、平常時に心電図などで発見されることもほとんどありません。高コレステロールの食事や喫煙、過度のアルコール摂取、ストレス、過労などが発症の引き金ともいわれていますが、その原因ははっきりとはわかっていません。

血管攣縮を起こさないようにするためには、生活習慣を整えるとともに、血管攣縮がどのような症状を示すのかを前もって知り、万が一の時のために備えておくことが大切です。

 

退院後に注意すること

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食事・運動・喫煙
生活習慣の改善が大切

心筋梗塞・狭心症の直接的な原因は、動脈硬化です。治療後は、動脈硬化の進行を予防することで、再発が防げます。まずは、生活習慣病の改善が大切です。運動不足や不規則な食事、過度なストレス、喫煙があると、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を招きます。血管内に血栓ができると血管が狭くなります。血液がドロドロになって血流が悪くなり、心筋梗塞・狭心症を起こしやすくなります。治療を終えたら、生活習慣を見直して、再発を防ぎましょう。

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禁煙のススメ
たばこの煙が発症の原因

心筋梗塞・狭心症にもっとも悪い影響を与えるのが喫煙です。これは、タバコに含まれるニコチンが血管を傷つけるため。血管が収縮して血流が悪くなり、血圧も上昇するので、血管や心臓に負担がかかります。また、二酸化炭素で血管や心筋組織に酸素が行き届かなくなり、コレステロールが沈着。すると、動脈硬化を促進します。禁煙が難しい人は、禁煙外来も検討してください。禁煙しても、周りの人が喫煙していると煙を吸い込むので、なるべく遠ざかりましょう。

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運動のススメ
肥満が発症を招く

肥満になると、高コレステロールや高血圧、糖尿病等の生活習慣病になりやすく、心臓にも負担がかかります。食事は、糖質や脂質、塩分の取り過ぎに注意し、EPA・DHAや食物繊維ビタミン、ミネラルを積極的に取り、食べ過ぎにも注意が必要です。肥満傾向の人は運動を習慣にしましょう。1日30分以上の有酸素運動を、週3~4回程度続けると、脂肪が燃焼して肥満を防げます。血液もサラサラになって、心肺機能も向上して、心筋梗塞・狭心症の再発を防げます。

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休息のススメ
ストレスでも再発する

ストレスが心臓に悪い影響を与えることは、知られています。ストレスがかかると、交感神経が活発になり、自律神経が乱れます。交感神経が優位に立つと、心臓のアクセルとブレーキの機能が効かなくなり、心拍数が上昇したり血圧が高くなり、心臓に負担がかかるのです。ストレスは万病のもとですし、現代人の私達は、ストレスの中で生きているともいえます。疲れを感じたら、なるべく早めに体を休め、充分な休息と睡眠に心がけましょう。

 

心臓リハビリテーションについて

心臓リハビリテーションとは

心臓リハビリテーションで
社会生活復帰を目指す

心筋梗塞・狭心症の治療で長期入院をすると、運動能力や身体の調整機能が低下して、退院後の日常生活が困難になります。心臓リハビリテーションとは、日常生活が正常に行えるように、運動能力や身体の調整機能を取り戻すためのプログラムです。カウンセリングで患者教育を行い、運動内容や危険因子を是正する包括的なプログラムを作成し、医師の指導のもとで行われます。実施することで社会復帰をスムーズにし、再発予防にもつながります。

病状に応じた3つのリハビリ
最終目的は職場復帰

心臓リハビリテーションは、病気の時期により、第1期~第3期に区分され、リハビリ目的が異なります。急性期にあたる第1期の目標は日常生活の自立です。退院に向けて少しずつ運動量を増やしいきます。第2期は回復期にあたり、社会復帰が目的です。在宅・外来リハビリを通して運動を継続して職場復帰を目指します。第3期の維持期は、生涯にわたる健康生活が目標です。在宅での運動療法を継続し、食事・禁煙を続けながら、健康生活を維持します。

 

リハビリテーションの効果

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日常生活が快適になって再発リスクが軽減する

心臓リハビリテーションを行うことで、一つひとつの動作が楽になり、日常生活を楽に過ごせるようになります。運動療法を続けることで、筋肉や骨が鍛えられて体力が回復し、心臓への負担が軽くなります。脂肪が燃焼して、血液中のコレステロールや中性脂肪が下がるので、血管がしなやかになって、血液循環がよくなります。また自律神経が安定するので、不安やうつ症状、動悸や不整脈も改善されて、心筋梗塞・狭心症の再発や、突然死のリスクが軽減します。

 

自宅でできる運動と注意点

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少し息が切れる程度の
運動を1日30分が目安

自宅で運動を行う場合は、ウォーキングや水泳、筋トレなどの、有酸素運動が適しています。頑張りすぎると心臓に負担がかかるので、多少息切れしても、お喋りしながら続けられるように、運動をコントロールするといいでしょう。目標は30分ですが、最初は15分ぐらいにとどめ、少しずつ時間を伸ばしていきます。回数は週に3~4回が理想です。また15分の運動を1日2回に分けて行っても大丈夫です。

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水分・体調管理が肝!
無理のないペースで

いきなり運動を始めずに、軽く身体をほぐしてから始めます。また運動を終えた後もストレッチを忘れずに、食後2時間以内、入浴直後の運動は避けて。運動には無理は禁物です。寝不足や体調がすぐれない日の運動は避けましょう。また運動中に動悸、息切れ、胸の痛み、頭痛、吐き気などの体調不良を感じたら、すぐに運動を止めて下さい。前日の疲れが残っている時は、普段より軽めの運動にしてください。

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?