心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイトHOME » 予防フェイズ2~心筋梗塞・狭心症の早期発見・治療を徹底する~ » 急性心筋梗塞の救命率を向上:クラウド型12誘導心電図伝送システム

クラウド型12誘導心電図伝送システムとは

2015年1月より、全国の医療機関や自治体・消防に対して、「クラウド型12誘導心電図伝送システム」の商用提供が開始されました。「12誘導心電図伝送システム」とはそもそも、救急車が現場へ駆けつけた際、救急隊員が要救助者の心電図を現地で計測し、それを画像化して専門医へデータ送信するシステムです。

 

急性心筋梗塞の救命率
病院までの搬送時間はカギ

特に急性心筋梗塞などでは、患者が病院へ到着した時から、閉塞した血管の開通(再灌流)までの時間「door to balloon time」が、合併症の発症率や死亡率に比例すると言われています。その為、仮に患者が単なる胸痛を訴えている場合でも、もしも心筋梗塞が疑われる場合には、可能な限り早急に状態を見極めることが不可欠です。もしも12誘導心電図伝送システムによって、患者の搬送前から病院が心筋梗塞への処置準備を始められるとすれば、それは患者の救命率を向上させるでしょう。

しかし、従来の12誘導心電図伝送システムは、その導入に数百万円以上の費用がかかり、さらに救急隊だけでなく専門医もまた24時間体制で対応できる環境が必要でした。その為、全国の大学病院を対象とした調査でも、実施地域はおよそ1割程度に留まっていました。

 

クラウド型12誘導心電図伝送システムは「door to balloon time」を約30%も短縮

「クラウド型12誘導心電図伝送システム」は、システムの目的はそのままに、そのデータ送信をインターネット経由で行うことで、導入費用を安く抑えられるというものです。

クラウド型12誘導心電図伝送システムは、東京大学医学部附属病院と株式会社NTTドコモによって、2011年9月から共同研究が開始されました。そして東大病院22世紀医療センター内に設備を置いて運用した結果、従来に比べて「door to balloon time」が約30%も短縮されたのです。

クラウド型12誘導心電図伝送システムでは、Bluetooth搭載のモバイル心電計を用いて12誘導心電図を取り、タブレットのアプリ上に表示させた後、その心電図画像が携帯電話を通してサーバーへ送られます。そしてその画像はパソコンやタブレットにより、予め登録されている専門医が離れた場所で確認することが可能です。

今後さらにクラウド型12誘導心電図伝送システムが普及すれば、より一層に急性心筋梗塞などで起こりうる悲劇が少なくなることも期待できるでしょう。

参照元:「クラウド型12誘導心電図伝送システム」をドコモより商用提供開始 -ドコモと東大病院による共同研究成果-, 2015年1月15日

 

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