心筋梗塞・狭心症を予防するためのサイト » 予防フェイズ2~心筋梗塞・狭心症の早期発見・治療を徹底する~

2予防フェイズPhase

心筋梗塞狭心症
早期発見・治療を徹底する

心筋梗塞・狭心症は早期発見できる疾患です

病気は早期に治療を受けると、短期間で治りますが、初期症状のない病気等は、早期発見するのが難しく、発見した時にはかなり症状が進んでいることが珍しくありません。しかし心筋梗塞・狭心症は、知識を深めることで早期発見が可能な疾患です。心筋梗塞・狭心症とわかったら、医師の指示に従って、体調管理に努めるようにしましょう。

 

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安静時に変化がない時は
負荷をかけて診断する

胸の痛みや締めつけ感が15分続いたり、痛みが持続して冷や汗や吐き気をともなう時は、心筋梗塞や狭心症の疑いがあります。これらは心電図を取ると、比較的容易に病気を特定できます。安静時の心電図が正常でも、階段を上ったり、作業をすると、胸が締めつけられるように感じる時は、負荷運動心電図や24時間心電図(ホルター心電図)を行います。心臓に負荷をかけながら測定することで、心電図が乱れ、診断がつきます。

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冠動脈造影検査で
病巣を正確に特定

心電図や負荷運動心電図・24時間心電図で乱れを確認したら、狭窄・閉塞を起こしている血管の状態を把握するために、冠動脈造影検査を行います。肘や手首の血管に、カテーテルを差し込んで血管まで送り、そこに造影剤を注入して、血管をエックス線撮影すると、血栓ができて詰まっている部分がわかります。またカテーテルを血管に送り、組織を切り取って病理検査を行うと、心筋梗塞・狭心症を起こした心筋を診断できます。

 

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生活改善プログラムで
再発を防ぐ

心筋梗塞や狭心症は、病気が治っても一生付き合っていく疾患です。再発予防が非常に重要で、心筋梗塞や狭心症を引き起こす危険因子を取り除ことが、予防のテーマになります。そのためのプログラムが、一般療法です。急性症状が治まったら、病院の指導を受けて、一般療法を開始します。プログラムの内容は、心筋梗塞や狭心症の危険因子ともいえる「高血圧・脂質異常症・喫煙・糖尿病・肥満等」をコントロールするための運動・食事改善法や指導です。

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家族とのカウセリングで
予防の大切さを認識する

心筋梗塞や狭心症になった人は、自分が動脈硬化になりやすい、危険因子を抱えていることを充分に認識する必要があります。一般療法では、病院のカウンセラーが、生活指導から身体面・精神面を含めた上で、トータル的なカウンセリングを行い、予防の大切さを患者に認知させます。家族の協力も予防には不可欠です。家族を交えながら話を進めていきます。心筋梗塞や狭心症は生活習慣と密接な関わりがあります。医師の指導に従って、再発予防に努めましょう。

 

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抗血小板薬・抗凝固薬で
動脈硬化を予防する

心筋梗塞や狭心症の原因は動脈硬化です。初期治療をして、血液の流れを回復しても、再び血栓ができやすい環境にあるので、薬物療法で再発を予防します。使用する薬は、病変の状態や、合併症の有無で変わりますが、大きく分けると二つのタイプがあります。一つは、高血圧や糖尿病等、動脈硬化の危険因子がある場合。抗血小板薬を処方して、血小板の働きを抑制して血栓をできにくくします。もう一つは抗凝固薬です。血小板以外の血液凝固作用を抑えて、血栓をできにくくします。

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動脈の血栓予防には
抗血小板薬と抗凝固薬

薬物療法で処方する薬の目的は、血栓をできにくくすることです。抗血小板薬と抗凝固薬は、最終目的は同じですが、アプローチの仕方がそれぞれ異なります。抗血小板薬は、動脈にできる血栓予防に効果があり、処方される薬は、アスピリン、シロスタゾール等です。抗凝固薬は、静脈にできる血栓予防効果が高く、ワルファリン、ダビガドランなどが処方されます。これらの薬には副作用があり、出血すると止血しにくくなり、抗血小板薬よりも抗凝固薬の方がその傾向が強いといえます。

 

 

Denger 危険!

危険因子

要注意!心筋梗塞や狭心症を引き起こす11の危険因子

心筋梗塞と狭心症には11の危険因子があります。高血圧・糖尿病・脂質異常症・メタボリックシンドローム・肥満・慢性腎臓病の6つは、生活習慣病ともいわれ、動脈硬化を悪化させる要因です。また喫煙・飲酒・食習慣・心理的要因・社会的要因の5つは、生活習慣病を招きます。これらは複雑に影響し合っているので、一つでも多くの危険因子をなくすことが、動脈硬化の予防・改善になり、心筋梗塞や狭心症リスクの低下にもつながります。

喫煙

喫煙

たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させたり、血圧を上昇させる作用があります。また、たばこの煙に含まれる一酸化炭素がヘモグロビンと結びつくと、心筋が酸素不足に陥り、心筋梗塞や狭心症リスクが高くなります。

高血圧

高血圧

高血圧はきわめて危険な危険因子です。心臓に大きな負担がかかり、心筋への酸素の供給バランスが崩れて、心筋梗塞や狭心症のリスクが高くなります。また血管が血液の圧力に耐えかねると、動脈硬化を悪化させます。

糖尿病

糖尿病

糖尿病で血糖値が高くなると、血管内で動脈硬化を防ぐ働きが失われます。またLDLから酸化LDLに変わって、動脈硬化に進みやすくなります。糖尿病の人は、動脈硬化による、心筋梗塞や狭心症になりやすい傾向にあるといわれます。

脂質異常症

脂質異常症

血液中のコレステロール値が高くなると、血管内膜にLDLが入り込んで酸化LDLに変わります。するとLDLの中に入っていた「コレステロール」や「脂質」が血管壁に沈着し、血管が硬くなることで、動脈硬化になります。

メタボリックシンドローム

メタボリック
シンドローム

メタボリックシンドロームとは、高血圧・脂質異常症・糖尿病のうち、2つ以上を合併した状態。心筋梗塞や狭心症の発症率が高く、メタボでない人の2~3倍になり、男性よりも女性の方が多い傾向にあります。

肥満

肥満

肥満は、脂質異常症や糖代謝異常になりやすく、心筋梗塞や狭心症の危険因子の一つです。脂肪が増えて体重が増加すると、全身により多くの血液を送ろうとして心臓に大きな負担がかかり、心筋梗塞や狭心症が起きやすくなります。

慢性腎臓病

慢性腎臓病

慢性腎臓病は、腎不全だけでなく、脳卒中や心不全、虚血性心疾患と関与していることが明らかになりました。腎不全になると、高い頻度で心筋梗塞や狭心症等の合併症を発症していることが多いようです。

飲酒

飲酒

アルコールは、適度な量であれば、血管を拡張させる効果がありますが、長期間飲み続けると、血管が収縮して、高血圧の原因になります。高血圧から心筋梗塞や狭心症になるので、飲酒量に気をつけましょう。

食習慣

食習慣

食事は全身の健康と深く関わっています。取り過ぎは、高血圧や糖尿病、脂質異常症からの、動脈硬化を悪化させます。血液をサラサラにするEPA・DHA、食物繊維等、バランスの良い食事を摂りましょう。

心理的因子

心理的因子

不安やストレスが強くなると、交感神経が刺激されて心拍数が早くなり、血圧が上昇します。心臓がより多くの酸素を必要とするので、許容能力を超えてしまいます。酸素不足に陥ると、心筋梗塞や狭心症になります。

社会的因子

社会的因子

社会的要因とは、仕事や家庭など、患者を取り巻く環境のことです。職場のシフトで、昼夜逆転する生活や、舅・姑との同居生活をしている人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞や狭心症の発症率が高まる傾向にあります。

イラスト

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?