塩分過多

高血圧を引き起こし、さまざまな疾患につながる
塩分を過剰に摂取することは、高血圧を引き起こしてさまざまな疾患の原因になることが知られています。高血圧は循環器疾患につながることも多く、心筋梗塞や狭心症も例外ではありません。そこでこの記事では、適切な摂取量はどのくらいなのか、そして塩分を摂取しすぎるとどのような影響が生じる可能性があるのか、といった内容について紹介します。摂取において気をつけたいポイントについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

 

塩分過多の現状

 

日本人の塩分摂取量は世界的に見ても多い

日本人の食塩摂取量は世界的に見るとまだまだ多い状態と言われています。これは、和食は洋食よりも食塩を使用する量が多いことも関連しています。また、南日本に比べると北日本の方が食塩の摂取量が多いということも知られています。

「日本人の食事摂取基準2015」によると、厚生労働省が推奨している1日あたりの食塩摂取量の目標値は「男性8g、女性7g」となっています。さらに、食塩の過剰摂取は高血圧に大きな影響を与えることからも、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2014によると、高血圧患者における減塩目標は、男女ともに「1日あたり6g」とされています。

 
 

目に見えないため過剰摂取に繋がりやすい

食事に含まれている塩分は目に見えるものではないため、知らないうちに過剰に摂取している、というケースが多くみられます。日本の食文化は特に、味噌汁や漬物など塩分が含まれるものが多いことがその理由であると考えられています。

どの食品にどれくらいの塩分が含まれているのかを把握するのは難しいものですが、平成27年に施行された食品表示法により、食品に含まれるナトリウム量が食塩に換算して表示されています(食塩相当量)。食品を購入する際には、表示にも注目しながら選ぶようにすると良いでしょう。

 

 

 

塩分の過剰摂取が危険な理由

 

1Danger

高血圧の原因に

塩分過多の状態が続くと、高血圧を招くことはよく知られています。

塩分を過剰に摂取してしまうと、体が血液の浸透圧を一定に保とうとすることで血液中の水分が増加します。このことによって体内を循環する血液の量が増加し、血管の壁に高い圧力が加わります。これが「高血圧」と呼ばれる状態です。

このような流れで塩分過多が高血圧を引き起こしていると考えられるために、高血圧の患者においては塩分を控えることが求められているのです。降圧薬を使用しても血圧コントロールができない場合でも、厳重な食塩の制限を行うことによって血圧が下がるというケースがあります。

 
 

2Danger

血管や心臓に負担がかかる

食塩の摂りすぎによって高血圧の状態が続いた場合、血管や心臓に負担がかかってしまうことによって動脈硬化や心臓の肥大が起こり、心筋梗塞をはじめとする循環器の疾患を引き起こすと言われています。動脈硬化が起こるのは、高血圧によって血管壁の内側がダメージを受けてもろくなったり、硬くなったりするため。大きな血管だけではなく、細い血管まであらゆる血管に起こり得る症状であると言えます。

また、塩分過多の状態は、血圧の問題とは別に心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性があると考えられています。そのため、高血圧にならなかったとしても、心筋梗塞などの循環器疾患のリスクがあると言えるでしょう。

 

塩分過多への対策は?

 

調味料を工夫する

よく使用される調味料の中では、塩、醤油、味噌などは食塩が多く含まれることが知られています。日本人の場合、醤油や塩からの塩分摂取が非常に多い傾向があるため、調理に使用する際に軽量スプーンを使用することで正確に量を測りながら使用しましょう。また、ソースやケチャップなどは、塩分量は比較的少ないものの、量に注意が必要です。

調味料を減らすために、出汁や酢、コショウ、唐辛子など食塩を含まないものを使用することもお勧め。また、減塩しても美味しく感じられるように工夫されたレシピも多く開発されていますので、ぜひ参考にしてみましょう。

 
 

外食時の塩分量にも注意

塩分過多になりがちな人は、外食で塩分を多く摂っていることも考えられます。例えば、麺類のスープを全て飲み干してしまうと、かなりの塩分を摂取することにも繋がります。そのため、麺類のスープは残すように心がけることや、減塩メニューを提供しているレストランに足を運ぶこともおすすめと言えます。また、メニューに塩分量を記載しているお店も多くなってきましたので、メニューを選ぶ際には塩分量を意識すると良いでしょう。

 

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?

B!ブックマーク Twitter Facebook LINE