心筋梗塞は大人だけの病気じゃない!?

「心臓発作」と呼ばれる症状の原因には、心筋梗塞や狭心症などがあり、一般的にはある程度の年齢を重ねた人に多く発症すると思われています。しかし、実は赤ちゃんでも心筋梗塞を発症する場合があるのです。
そこで今回は、乳幼児や子供の心筋梗塞の原因になり得る「川崎病」についてご紹介しましょう。

突然に子供を襲う病気!川崎病とは!?

川崎病とは、1967年に医師の川崎博士によって発見された、子供(主に乳幼児)の全身に炎症を引き起こす病気の一つです。
川崎病はそもそも、特にアジア圏の幼い子供で突然に発症し、舌や手足をただれさせる「急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群」の一症状として認知されていました。しかしその後、実は新しい病気であることが判明しました。
川崎病の原因は特定されていませんが、一般的には何かしらの感染源によって、急激なアレルギー反応など、自己免疫システムの異常が引き起こされた結果、白血球が血管の壁や細胞を破壊することで発症すると考えられています。

川崎病の症状とは!?危険を察したらどうすべきか!?

川崎病の症状には、主に6つが挙げられます。

・発熱
・両眼球の充血
・粘膜部分の炎症やただれ
・皮ふの発疹
・手足や全身の腫れ・赤み
・リンパ節(首)の腫れ

以上の6つの内、5つ以上の症状が同時に見られた場合は川崎病として判断されます。しかし、心臓の動脈における“こぶ(冠動脈瘤)”が発見された場合は、5つに達していなくても川崎病として判断されます。
川崎病による発熱などの諸症状は、一般的に1週間から数週間で緩和することが多いようです。しかし、時には1ヶ月以上長引く場合もあり、さらにその中でダメージを受けた血管が肥大して、“こぶ”を作ることもあります。そして、この“こぶ”が心臓の冠動脈に生じた状態が、前述した「冠動脈瘤」であり、心筋梗塞の原因の一つになり得る症状なのです。

免疫系が心臓を破壊する!?川崎病による心筋梗塞!

川崎病は自己免疫システムの異常に伴う全身性の炎症であり、必ずしも心臓の血管だけに被害を与える病気とは限りません。しかし、川崎病によって生じた血管の“こぶ”は、炎症が治まってからも川崎病の後遺症として残り続けます。そして子供の心筋梗塞は、冠動脈瘤によって血液の流れが阻害されたり血栓が生じたりする、「冠動脈障害」が原因の一つです。
基本的に、心筋梗塞は成人病などによる動脈硬化が主な原因です。一方、川崎病患者は4歳児以下が大半を占め、特に生後6ヶ月から1歳未満の乳幼児に起こりやすく、全体の約0.5%が冠動脈障害を併発すると言われています。また、川崎病の再発率は2~3%で、「はしか」や「おたふく風邪」などと異なり、「一度でも病気にかかると抗体ができて発症しにくくなる」と安心することは危険かも知れません。

子供の心筋梗塞の防ぎ方と兆候は?

大人であれば心筋梗塞の予防対策として、食生活の見直しや、適度な運動の習慣化といったライフスタイルの見直しが推奨されています。しかし、川崎病を起因とする乳幼児の心筋梗塞に関しては、そもそも川崎病の原因が完全に特定されていない為、絶対的な予防方法も確立されていません。
ただし、川崎病によって必ずしも冠動脈瘤や心筋梗塞を発症するとは限りませんので、急激な発熱や発疹など川崎病らしき症状が現れたからといって、すぐさま不安を抱いて大騒ぎする必要はないでしょう。とはいえ、川崎病による冠動脈瘤などの後遺症は、心筋梗塞が発症するまで見た目の変化としては分かりづらいです。その為、症状が治まった後も、専門医などとよく相談して、子供の様子を観察し、定期的に検査を受けたり、治療薬の摂取を続けたりすることが重要です。

子供の安全を守る為に!日常の中での注意点!

単なる風邪や食品アレルギーによる発熱や発疹と、川崎病を明確に見分けることは、専門知識のない人にとっては困難です。しかし、一般的に川崎病による症状は通常の風邪などに比べると、深刻な状態になることも少なくありません。普段から子供の様子に注意して、「いつもより元気がないな」「今日はやけにぐったりしているな」と感じた場合は、早めに医療機関で受診しましょう。そしてその際は、担当の医師へ、普段との差を正しく説明できるように、冷静さを保っておくことも大切です。
また、もしも発熱や発疹はさほどひどくないように見えたとしても、脇の下や股の部分など太い血管が通っている部分に“こぶ”が生じていると気付いた時や、急なおう吐が始まった場合などは、速やかに医師へ相談するべきかも知れません。
いずれにせよ、子供の健康状態や病気の状態は、子供によって様々です。日頃から子供の様子に意識を向け、些細な変化にも気を配ることが、その安全を守る最初の予防対策と言えるでしょう。

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?