糖尿病

糖尿病で心筋梗塞や狭心症になるリスクが3倍になる
糖尿病が悪化すると血糖値が上がり、血管がボロボロになります。動脈硬化になると、動脈内にコレステロール等が沈殿して血液の流れが悪くなり、心臓に負担がかかって狭心症になります。また動脈に血栓ができると心臓に血液が届かなくなるので心筋梗塞を起こします。糖尿病のある人は、健康な人に比べて、心筋梗塞になるリスクが3倍高いといわれます。

 

そもそも血糖値とは?

 

インスリンの働きが正常に機能できずに血中のブドウ糖量が増える

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の量のことをいいます。米やパン等の炭水化物には糖質が含まれていて、体内に入るとブドウ糖に変化します。それがインスリンの働きで血液中に取り込まれると、エネルギーに変わって血液とともに全身に運ばれます。この時、インスリンが正常に機能しなくなると分泌量が低下します。ブドウ糖を上手に取り込めなくなり血糖値が高くなります。糖尿病診断の目安は食後血糖値が200mg/dl以上。

 
 

食事をすると血糖値が高くなり空腹時は低くなる

検査のタイミングには、空腹時・ブドウ糖負荷試験時・食後2時間後・随時の4つがあります。空腹時は10時間以上、何も食べずに測定した血糖値で、数値がもっとも低くなります。ブドウ糖負荷試験時は、75gのブドウ糖を溶かした水を飲んだ後の血糖値。食後2時間後は、食後2時後に測定した血糖値で、血糖コントロールの状態をみます。食事に関係ないのが随時血糖値で、正常な場合は140mg/dlを超えることはありません。

 

 

 

糖尿病とは?

 

糖尿病は血液中のブドウ糖濃度が異常に高くなる病気です。その状態が続くと、狭心症や心筋梗塞など、様々な合併症を引き起こします。初期の糖尿病はほとんど自覚症状がありません。高血糖が続くと、のどの渇きや口の中のねばつきを感じます。腎臓でブドウ糖を排出しようとするので尿の量や回数が増えるようになります。インスリンの働きが悪くなると、エネルギー変換が上手くできなくなります。体内のたんぱく質を過剰に消費して体重が減少したり、だるさや疲れやすくなります。

 
 

糖尿病の種類

体内にブドウ糖が入ると、すい臓が感知してインスリンを分泌します。この時の、インスリンの分泌状態により、大きくわける「1型」と「2型」に分類されます。「1型糖尿病」は、すい臓のβ細胞が破壊されているため、インスリンを作れないタイプです。「2型糖尿病」は体質的にインスリンの分泌量が少ないために血糖値が上がって糖尿病になります。そのほかに妊娠がきっかけとなる「妊娠糖尿病」や、遺伝やその他の疾患の影響で糖尿病になる「その他の型の糖尿病」があります。

 
 

注意したい糖尿病のタイプ

糖尿病の中でも特に注意が必要なのは、日本人の糖尿病患者の95%を占める、「2型糖尿病」。体質的にインスリンの分泌や働きが悪く、運動不足や食べ過ぎ等が加わると、さらに分泌や働きが悪くなります。そのため食後の血糖値が下がらなくなり、すい臓が限界に達すると、空腹時の血糖値まで高くなります。このタイプは肥満が影響しています。極端な肥満になると、インスリンの働きが正常でも、反応が悪くなって糖尿病になります。

 

 

 

糖尿病が危険な理由

 

1Danger

悪化すると様々な合併症を発症して失明することも

糖尿病の怖さは、初期段階で自覚症状がないことです。最初のうちは、身体に痛みや違和感がないので、病気を発症しているのがわかりません。偏った食事や運動不足、食べ過ぎ等を続けていると、のどの渇きや倦怠感など、様々な症状が現れてきます。同時に血糖値をコントロールできなくなり、糖尿病になってから5~10年で、様々な合併症が現れてくることに。中でも「網膜症・腎臓病・神経障害」は3大合併症といわれ、悪化すると失明や脚の切断、人工透析等が必要に。

 
 

2Danger

心筋梗塞や狭心症発症リスクが正常者の3倍になる

3大合併症のほかに注意が必要な病気が狭心症や心筋梗塞等の心臓病です。国立がんセンターの調査によると、糖尿病の人の心臓病発症リスクは、正常な人の3倍になることが明らかになりました。血糖値が高くなると、血管の壁に炎症が起きたり、傷つきやすくなります。そこにコレステロール等が溜まると、心臓に血液が届きにくくなって、狭心症になります。さらに血栓ができると、血液の流れがそこで止まってしまい、心臓の筋肉が壊死します。これが心筋梗塞です。

 

 

心筋梗塞・狭心症を予防
するためには?