不整脈の最新治療法

 

薬物療法

不整脈の中でも脈が速くなる頻脈性不整脈には、薬物療法による治療が可能です。
薬物療法に用いられる抗不整脈薬は、不整脈の症状によって使い分けられており、いくつもの種類があります。
抗不整脈薬の中には、頻度は低いですが、間質性肺炎や肺線維症、甲状腺機能低下症などを引き起こす副作用があるものもあります。また、ほかの薬と併用できないデメリットもあります。
薬物療法は軽度な不整脈の治療に用いられることが多く、薬剤の投与と併せて生活習慣の改善なども行われます。

カテーテル・アブレーション

カテーテル・アブレーションとは、足の付け根や首の静脈などから、カテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、血管を通って心臓まで到達させ、異常を起こす細胞に電気刺激を与える方法です。電気を流して、異常を起こす細胞を見つけ出したり、直接細胞を焼き切ることによって根本的に治療することも可能です。
治療による電気刺激が体に与える影響は小さいものですが、カテーテルを血管内に通すことで、血管を損傷させる危険性もあります。 ほとんどの不整脈は、この方法で治療できます。国立循環器病センターでも手術による初期成功率(※1)は約95%(※2)と高い結果が出ています。薬物療法で効果がない場合や、副作用により薬剤が使用できない時は、カテーテル・アブレーションの治療が有効です。

※1 初期成功とは「大きな合併症なく冠動脈の狭窄を広げることができる」を意味しています。

※2 国立循環器病研究センター

引用先:http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph44.html

植込み型除細動器(ICD)

除細動器とは、心拍数が設定した基準回数を上回った場合に、自動的に適した動作が発動する機械のことです。
これは100g程度の機械で、鎖骨の下を切開して本体を埋め込み、リード線を心臓の奥に挿入して作動させます。
心室頻拍や心室細動などの命に関わる重症の不整脈に用いられる治療法であり、英語の頭文字をとってICD(Implantable Cardioverter Defibrillator)とも呼ばれています。
ペースメーカーとしての機能もあるほか、電気ショックを与える機能もあり、電気ショックによって痛みが生じたり失神することもあります。また、電池式のため、定期的に検査を受けたり電池を交換する必要があります。 手術による傷が残ることや、日常生活で電磁波を避ける必要があるため、命をつなぐためにはリスクが生じる方法でもあることを理解しておかないといけません。
ちなみに、体外式自動除細動器もあり、駅や公共の施設などに設置してあります。これがAED( Automated External Defibrillator)と呼ばれるもので、外で命に関わる事態になった時に、心肺蘇生できる機器のことです。

ペースメーカ-

ペースメーカ-はマッチ箱程度の大きさで、重さも40~50gと除細動器よりコンパクトですが、同じように手術をして埋め込んで心臓にリード線を挿入する必要があります。 ペースメーカーにもいくつか種類がありますが、徐脈性不整脈で脈が遅くなった時に電気信号を心臓に与えて、心拍数をコントロールするものです。 植込み型除細動器もペースメーカーも、電磁波の影響を受けやすいので、MRI検査や高周波治療などは避け、携帯電話の使用も、体から20cm以上離すような注意が必要になります。

心筋梗塞の後遺症としての不整脈を詳しく見る

 

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